『ワンピ』黒ひげはロックスの血族なのか? 原作者がにごした2人の関係性とは
マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』のキャラクター「黒ひげ」は、伝説の海賊「ロックス・D・ジーベック」といくつかの共通点を持っています。黒ひげとロックスには何かしらの関係があるのでしょうか。尾田栄一郎先生への質問のなかに、そのヒントがあったようです。
黒ひげの船の名前はやはりあの海賊を模している?
マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』は、長期連載ということもあり、たびたび休載が挟まれます。そして先日、休載期間中に尾田栄一郎先生が読者の質問に答える企画があり、「黒ひげ」こと「マーシャル・D・ティーチ」に関する尾田先生の回答が、読者の間で注目を集めました。
質問の内容は、「黒ひげ海賊団」の船の名前が「ロックス・D・ジーベック」に関係があるのか、というもので、尾田先生の回答は「偶然かもしれないし、偶然じゃないかも」というあいまいなものでした。
そもそも「ロックス・D・ジーベック」とは、かつて伝説の「ロックス海賊団」を率いていた海賊で、現在は崩壊し、歴史から抹消された存在とされています。ネット上では以前から、黒ひげとロックスに何らかの関係があるのではないかといううわさがありましたが、いまだにその真相が明かされていません。
では尾田先生の回答には、どのような意図が込められているのでしょうか。黒ひげがロックスと無関係であれば、「偶然です」と断言してもよさそうなものですが、尾田先生はあえてあいまいな表現を選んでいるようです。
「ジーベック」という名前以外にも彼らにはいくつかの共通点があります。黒ひげが拠点としている海賊島「ハチノス」は、かつてロックス海賊団が結成された場所です。
また、ロックス海賊団には「白ひげ」「ビッグ・マム」「カイドウ」などの強力な海賊が在籍していました。一方、黒ひげも「インペルダウンLv.6」の囚人たちなど、強力な仲間を率いている点で共通しています。
ロックスは世界の王となることを目的としていたようですが、黒ひげも同様に世界を狙っている様子がうかがえます。「エッグヘッド編」1107話で「ジェイガルシア・サターン聖」が黒ひげ海賊団の「ヴァン・オーガー」に向かって「貴様らの本当の狙いは何だ?」と問いかけた際、オーガーが「世界」と答えていました。黒ひげが世界を狙っていると考えると、この点でもロックスとの共通点が浮かび上がります。
サターン聖は黒ひげについて「血筋も特別」といった発言もしており、上記のような共通点から「ロックスの血筋ではないか」と推測した読者も多いでしょう。
黒ひげ海賊団の船名「サーベル・オブ・ジーベック号」も、尾田先生の言う通り「偶然ではない」可能性が高いと考えられます。はたして、ロックスと黒ひげの関係が明らかになるのは、いつになるのでしょうか?
(LUIS FIELD)