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【ネタバレ注意】話題沸騰の『ガンダム ジークアクス』 ファンの期待を超える衝撃展開の真相

スタジオカラーとサンライズの初タッグとなるTVアニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』「ガンダム」の放送に先駆け、一部話数を再構築した劇場版が、2025年1月17日に公開されました。鶴巻和哉監督や庵野秀明氏らが描く新たなガンダムの世界。その衝撃的な内容と、ファンを熱狂させた展開の真相に迫ります。

ガンダムファンを驚愕させた展開

『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』特報映像より (C)創通・サンライズ
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』特報映像より (C)創通・サンライズ

 「ガンダム」シリーズのTVアニメ最新作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』の放送に先駆け、一部話数を劇場上映用に再構築した劇場版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginning』が、2025年1月17日に公開されました。

『ジークアクス』は、「エヴァンゲリオン」シリーズで知られるスタジオカラーとサンライズのタッグによる「ガンダム」シリーズと発表があって以来、アニメファンの期待を高めてきました。公開された内容は、ガンダムファンなら誰もが驚くべきものとなりました。本稿では、「ネタバレあり」でその内容をレビューします。

※これ以降、映画の内容に関する情報「ネタバレ」と考えられる表現が多く含まれています。閲覧にはご注意下さい。

●ガンダムを奪うのがアムロではなかったら……

 冒頭、「ファーストガンダム」こと『機動戦士ガンダム』ファンなら聞きなれたナレーションが聞こえてきます。

「人類が増え過ぎた人口を宇宙に移民させるようになってすでに半世紀が過ぎていた。地球のまわりの巨大な人口都市は人類の第二の故郷となり、人々はそこで子を産み、育て、そして死んでいった」

 そして、宇宙世紀(U.C.)0079、地球から最も遠い宇宙都市であるサイド3がジオン公国を名乗り、地球連邦政府に独立戦争を挑んだことが語られます。さらに、物語は辺境のコロニーであるサイド7に、ジオン軍のザクが侵入するのです。

「ファーストガンダム」をよく知る人ならご存じのプロットでしょう。そう、これは『機動戦士ガンダム』の第1話「ガンダム大地に立つ!!」のプロットです。

 しかし、そこから異変が発生。本来なら連邦軍が極秘裏に開発していた白いモビルスーツにアムロ・レイが乗り込みます。しかし、ここではなんとシャア・アズナブルがその機体を奪取。さらに、戦艦ホワイトベースもジオン軍が手中に収めることになります。

 そして、白いモビルスーツは、シャアのカラーである赤に塗られ、シャア専用機として運用されることに。かの有名な「一年戦争」は、ジオン軍の勝利に終わるのです。

 この衝撃の展開を、鶴巻和哉監督は「仮想戦記」ものと位置付けています。仮想戦記とは、戦争や歴史の転換点となった戦いの結果が史実と異なっていた場合、どうなっていたのかを空想して描かれるフィクションのいちジャンルです。例えば、「太平洋戦争で日本が勝利する」という具合いに現実の戦争の結果を変えて描くような作品が80年代には流行しました。

『ジークアクス』は、その点でオリジナルの『機動戦士ガンダム』を正史と捉えて、「もしシャアがガンダムを奪取できていたら」という想像上の展開を描いたものだといえるでしょう。

 この架空の展開においては、キシリア・ザビは死亡せず、シャアは戦いの最中にニュータイプの力とも絡んでいそうな未知の現象に巻き込まれて消息不明となります。戦争の結果のみならず、さまざまな細かな点で正史とは違いが発生しており、その違いから『ジークアクス』本編の物語が紡がれていくのです。

 また、本作は内容のみならず担当声優も一新されています。シャア・アズナブル役には『東京リベンジャーズ』の花垣武道役で知られる新祐樹が、キシリア・ザビは名塚佳織、マ・クベは杉田智和、シャリア・ブルには川田紳司が扮しています。こうしたキャストの違いも「仮想」の展開という印象を強くさせています。

【画像】えっ、ハマーン様の生まれ変わり? こちらがファンが考察しまくっている『ガンダム ジークアクス』の主人公です(7枚)

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