『ガンダム』挿入歌「シャアが来る」はシャアがボコボコの場面で使われたって本当?
SNS上で「シャアが来る」が話題になっていました。アニメ『機動戦士ガンダム』の挿入歌で、その歌詞内容とは逆に、シャアがアムロに押されているいるシーンで使用されていたことでも知られる曲です。
あの時期のアムロはヤバすぎでしょ

2025年1月25日、SNS界隈で「シャアが来る」なるワードが話題となりました。ここでいう「シャア」とは、TVアニメ『機動戦士ガンダム』およびそのシリーズ作品に登場する主要キャラクター「シャア・アズナブル」のことです。
これは『機動戦士ガンダム』第40話「エルメスのララァ」にて使用された挿入歌のタイトルで、作詞は井荻麟こと富野由悠季監督が手掛けています。歌唱は堀光一路さんです。主要キャラ「シャア・アズナブル」のキャラクターソング的な曲で、歌詞には、戦場におけるシャアがいかに強く恐ろしい存在であるかが、彼と戦う者の視点で綴られます。
その第40話では、主人公「アムロ・レイ」の駆る「ガンダム」と、シャア専用「ゲルググ」およびヒロインのひとり「ララァ・スン」の駆るモビルアーマー「エルメス」との激突が描かれ、そして「シャアが来る」はそのさなかに流れました。
歌詞の内容に反し、戦闘はどうにもシャアが押され気味です。よく「ボコボコにされているシーン」といわれがちですが、ゲルググの左腕は失ったものの、そこまで一方的にやられている描写ではないといえるでしょう。おそらくララァの「大佐どいてください、邪魔です」というセリフも相まって、「情けなくやられる一方のシャア」というイメージになってしまったのではないでしょうか。
とはいえ、なぜにこのようなシーンで、シャアの脅威をうたい上げる「シャアが来る」が使用されているのでしょうか。
ひとつの仮説として、もしかすると放送期間の短縮が関係するかもしれません。全43話のTVアニメ『機動戦士ガンダム』が、元々は全52話で構想されていたことは、広く知られたお話です。もしも短縮されていなければ、「シャアが来る」は、その歌詞の内容にふさわしいシーンで使用されていたかもしれませんね。
(マグミクス編集部)