最初気まずいけど物語がアツすぎるアニメ 「もう衣装もエロく見えない」
いわゆるお色気描写の多い作品は、過激なシーンが目に付きますが、なかにはお色気要素以上にアツい展開で視聴者を魅了した作品もあります。どのような作品で、熱いストーリーが繰り広げられたのでしょうか。
いちばんの見どころはサービスシーンよりストーリーの盛り上がり

いわゆるお色気描写の多い作品は、どうしてもサービスシーンに目が向きがちです。しかし、大人向けの描写を含みつつ、アツいストーリーで視聴者の心をつかんだ作品もありました。
大人向け描写が多い熱血アニメといえば、石踏一榮先生のライトノベル原作の『ハイスクールD×D』は欠かせません。堕天使に殺害された「兵藤一誠」が、彼と同じ学園に通う美少女の悪魔「リアス・グレモリー」によって彼女の下僕悪魔に転生し、非日常の世界へ足を踏み入れていくストーリーです。
ヒロインたちが一誠に迫ったり、ラッキースケベが起きたりとお色気描写が多い一方、少年マンガのようなアツいストーリーも繰り広げられました。一誠は仲間思いで努力を惜しまず、ヒロインや部活仲間が危機に陥れば、格上の相手にも立ち向かいます。たとえ敗れても悔しさをバネにし、もっと強くなろうと努力を積み重ねるのです。
ネット上では「一誠は弱いところも強いところもあるから親近感が沸く、爽快な気分にさせてくれる行動にも好感が持てる」「観る前は薄っぺらい内容のエロ作品と思ったけど、ストーリーと設定がよくできていて最後まで一気見した」など、高い評価を得ました。
また、橋本悠先生のマンガが原作の『2.5次元の誘惑』も、熱血な展開が繰り広げられました。本作はコスプレをテーマにした青春コメディーで、2次元キャラクター「リリエル」を愛する「奥村正宗」と、リリエルになりたい「天乃リリサ」が、コスプレを通じて多くのレイヤーと出会う物語です。
序盤では奥村に思いを寄せる「橘美花莉」が下着姿で奥村を誘惑したり、リリサと美花莉が色っぽいコスプレをしたりと、サービスシーンが描かれました。しかし、中盤から後半にかけてはコスプレ四天王の「753」との対決や、駆け出しコスプレイヤーの「喜咲アリア」の家族愛が描かれた「夏コミ編」など、アツいバトルや泣けるストーリー展開となります。
視聴者からは「エロ主体の作品かと思いきや、結構真面目なストーリー。ヒューマンドラマやスポコン要素もあるから騙されたと思って観てほしい」「最初はお色気ラブコメ路線っぽいと思ったけど、回を重ねる毎にストーリーの見ごたえが増していった」と、絶賛されました。
ほかには、TRIGGERが制作した『キルラキル』も熱い展開が魅力のひとつです。本作は、父を殺した犯人の手がかりである「片太刀バサミ」を追い、本能字学園へ転校してきた「纏流子(まとい りゅうこ)」と、学園を支配し「片太刀バサミ」の秘密を知る「鬼龍院皐月(きりゅういん さつき)」を中心に繰り広げられる学園バトルです。
生きた繊維「生命戦維」を使った「極制服」や「神衣」が重要な要素となる作中では、流子や皐月が露出度の高い衣装で戦ったり、敗者が全裸になったりと、お色気要素も多く描かれています。しかし、流子と「満艦飾マコ(まんかんしょく まこ)」の友情や、流子と「本能字学園四天王」との戦い、真のラスボスが登場してからの流子と皐月の共闘など、アツい展開が盛りだくさんです。
視聴者からは「前作『天元突破グレンラガン』の熱さを引き継ぎ、萌えもギャグもあるなんでもありの作品でスピード感も凄い!」「痴女、痴漢のごとき戦闘服デザインがエロく見えねぇ!それぐらい濃くてアツい!」と、長年支持されてきました。
※コスプレ四天王の「753」の正式表記は「753」のあとに白抜きのハートマークが付く。
(LUIS FIELD)