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『ガンダム』アムロはやはり特異点!? 宇宙世紀の他主人公と比べてわかるその異常性

どう考えても才能の塊だったファーストパイロット

ウッソ(左)は英才教育の賜物か。「U.C.ガンダムBlu-rayライブラリーズ 機動戦士Vガンダム I」ビジュアル(バンダイナムコフィルムワークス)
ウッソ(左)は英才教育の賜物か。「U.C.ガンダムBlu-rayライブラリーズ 機動戦士Vガンダム I」ビジュアル(バンダイナムコフィルムワークス)

●実は「スペシャル」としての教育を受けていた

「ウッソ・エヴィン(『機動戦士Vガンダム』)」がこれにあたります。13歳という年齢は、宇宙世紀シリーズのガンダムパイロット主人公として最年少でした。

 その年齢から誤解しがちですが、民間人の子供といってもウッソは幼いころから文武に渡って英才教育を受けています。そのため大人顔負けの知識と、両手でナイフを使うことができるという、普通の子供では考えられないスキルを持つに至りました。

 幼いころから両親に「スペシャル」として育てられたウッソは、常人のレベルでは考えられない能力の持ち主というわけです。そう考えると乗り込んだのは偶然からでも、ガンダムパイロットとして育てられたといってもいいのかもしれません。

●ひょっとしたら操縦経験がなかった可能性も

 劇中で特に言及されていないのでよくわからないのが「シーブック・アノー(『機動戦士ガンダムF91』)」です。

 設定では「フロンティア総合学園工業学科」に通う高校生となっていました。前述のバナージが工業専門学校に通いながらプチMSの操縦が出来たことから、そのカテゴリーに近いかもしれません。

 もっとも劇中で乗った「ガンタンクR-44」を動かすのに不慣れだったことから、ここで初めてMSを操縦した可能性があります。その後、周囲から無理やり「ガンダムF91」のパイロットに指名されました。

 まったくの素人を貴重なMSに乗せるというのも変な話なので、MSの操縦経験があると考えたほうが妥当かもしれません。そうでないとしてもシミュレーターなどでの訓練時間はあったでしょうから、それなりの準備期間があったと考えられます。

 完全な余談ですが、同じくらいの準備期間で「セシリー・フェアチャイルド」こと「ベラ・ロナ」がMSパイロットとして相応の腕前を発揮していることから、この時代のMSの操縦自体はそれほど難しいものではないのかもしれません。

●マニュアルを読んだだけなのに

 最後に、最初のガンダムパイロット主人公となる「アムロ・レイ(『機動戦士ガンダム』)」です。驚くべきことにアムロは偶然、拾ったマニュアルを流し見しただけで「ガンダム」を操縦しました。

 これまで挙げてきた主人公たちと比べると、天と地ほどの差があるかもしれません。まったくの予備知識なしでMSを操縦する、これを天賦の才というのでしょう。ガンダムパイロットとしての有り余る才能が、物語が進んでいくごとに明らかになっていくのは、今さら説明不要のはずです。

 ジャブローで「ウッディ・マルデン」がアムロに「ガンダム1機で戦争に勝てるものではない」と一喝する場面がありました。しかし、ガンダムよりもアムロの能力が戦争を終結させた鍵だったのではないでしょうか。それほどアムロの能力は常人のそれをはるかに超えていたのかもしれません。

 後の『逆襲のシャア』での活躍を見ると、アムロの能力の大きさがよくわかります。もしも「ジオン公国」が勝利するとしたら、アムロが歴史の表舞台に立たない世界線しかない、というのもうなずける話です。

(加々美利治)

【画像】美しきガンダムパイロット「クリス」の視線を吸い寄せる曲線に着目してみる(18枚)

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