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『ガンダム』シャアの名前の由来は「シャーっと来るから」はホント? 名付けの真相と“もうひとつの説”

結局、「シャアの由来」は結局何が正解?

『機動戦士ガンダム』で主人公アムロ・レイのライバル役を担うシャア・アズナブル。画像は『シャア・アズナブルぴあ 特別編』の表紙(ぴあ)
『機動戦士ガンダム』で主人公アムロ・レイのライバル役を担うシャア・アズナブル。画像は『シャア・アズナブルぴあ 特別編』の表紙(ぴあ)

 よくアニメ専門誌などのインタビュー記事で「あれは私が決めた」という発言がありますが、多くの場合、それは「決めた場にいて、自分も意見や案を出し、決定時に賛同した」という意味だと捉えた方が正しいと私は思います。

 シャアの場合、代表的なのが「シャーっと来るから」というもの、そして前述の「シャーキンから」のふたつですが、私が実際に富野監督から当時聞いたのが「かっこいい敵ならシャーキンに決まってるじゃない」でした。それは、もともと『ライディーン』のファンだった私への監督のサービストークだったかもしれません。しかし、同様のことを安彦さんからも聞いているので、シャーキンを意識したのは間違いありません。

 同時に、企画関係者からは「すごい早さでシャーっと来る」という言葉も聞きました。

 つまり、シャーキン説もシャーっと来る説も、どちらも正解。

「シャーっと来る、シャーキンみたいにかっこいい敵キャラ」

これが『ガンダム』の「シャア」の名前の「ワケ」です。

 でもその当時は、このシャアが、のちにスタッフの期待をはるかに超え、劇場作品のタイトルにまでなるキャラクターに成長するとは、誰ひとり考えてもいなかったでしょうが。

 ちなみに、シャアの名字「アズナブル」は、シャアという名前がすでに決まっていたので、著名なフランスのシンガーソングライター「シャルル・アズナヴール」からのリスペクトで後に決めたとシリーズ構成の星山博之さんから聞いています。

 みなさん、「シャー(キン)」はやっぱりすごい名前だった、ということでスッキリ収めてはいかがでしょう。

(風間洋(河原よしえ))

【著者プロフィール】
風間洋(河原よしえ)
1975年よりアニメ制作会社サンライズ(現・バンダイナムコフィルムワークス)の『勇者ライディーン』(東北新社)制作スタジオに学生バイトで所属。卒業後、正規スタッフとして『無敵超人ザンボット3』等の設定助手、『最強ロボ ダイオージャ』『戦闘メカ ザブングル』『聖戦士ダンバイン』『巨神ゴーグ』等の文芸設定制作、『重戦機エルガイム』では「河原よしえ」名で脚本参加。『機甲戦記ドラグナー』『魔神英雄伝ワタル』『鎧伝 サムライトルーパー』等々の企画開発等に携わる。1989年より著述家として独立。同社作品のノベライズ、オリジナル小説、脚本、ムック関係やコラム等も手掛けている。
2017年から、認定NPO法人・アニメ、特撮アーカイブ機構『ATAC』研究員として、アニメーションのアーカイブ活動にも参加中。

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