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白ひげ=バッカニア族? 『ワンピ』くまとの共通点で浮かぶ仮説とは

最終章の物語が展開されている『ONE PIECE』では、伏線回収や新キャラの登場など急展開が続く一方、いまだ多くの謎が残されています。そのひとつが「バッカニア族」の正体です。

外見だけじゃなく行動特性も似ていた

白ひげの誇り高き後ろ姿が描かれた『ONE PIECE 14thシーズン マリンフォード編 piece.7』DVD(エイベックス・ピクチャーズ) (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
白ひげの誇り高き後ろ姿が描かれた『ONE PIECE 14thシーズン マリンフォード編 piece.7』DVD(エイベックス・ピクチャーズ) (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

 人気マンガ『ONE PIECE』は最終章で急展開が続いており、今後どのような事実が明かされるのか毎週ドキドキしている人も多いでしょう。それでもまだ回収されていない伏線も多くあり、なかでも情報が極めて少ないのが「バッカニア族」です。

 バッカニア族は絶滅した種族と言われており、作中に登場したのは元王下七武海の「バーソロミュー・くま」と、その父親「クラップ」のみとされています。しかし、読者の間では、「マリンフォード頂上戦争」で戦死した元「四皇」の「白ひげ」こと「エドワード・ニューゲート」が、バッカニア族の可能性があると考察されているようです。

 白ひげとくまにはいくつか共通点があり、まず外見的な特徴として「巨体である」ということがあげられます。くまは天才科学者「Dr.ベガパンク」ですら驚くほどの体躯を持ち、その肉体を基にした人間兵器が開発されるほど重宝されていました。

 一方の白ひげも、くまに劣らぬ筋骨隆々の巨体で、作中では圧倒的な戦闘力を誇っています。さらに、あごの形状にも類似点があり、両者とも口の下に独特な突起がありました。

 また、異常な生命力も共通しており、「エッグヘッド編」では自我を失いサイボーグとなったくまが、「完全停止スイッチ」を押されていたにもかかわらず、遠方から娘「ジュエリー・ボニー」の危機を察知して救出に向かいました。ベガパンクはこの出来事を科学的な説明では片付けられないと語り、バッカニア族の特殊性について指摘しています。

 白ひげも頂上戦争で当時の海軍大将「赤犬」こと「サカズキ」の攻撃で頭の一部を吹き飛ばされましたが、最後まで倒れず我が子同然の船員たちを守り抜きました。ふたりとも、普通ならあり得ない状態で愛する者を守るために戦い続けています。

 また、バッカニア族は「かつて世界に対して大罪を犯した一族の末裔」とされており、世界政府に捕らえられ奴隷として扱われる宿命を背負っています。くまは、その血筋ゆえ愛する女性「ジニー」と結婚せず、ジニーと天竜人の間に生まれたボニーを育て、彼女の病気を治すために海賊を続けていました。

 一方の白ひげも、「財宝」ではなく「家族を作ること」にこだわり、白ひげ海賊団の船員たちを「息子」と呼び、愛情を注いでいます。血のつながりを超えて「家族を守る」という価値観を持っていたのも、くまとの共通点です。

 白ひげ亡きいま、彼の血筋を解明するカギとなりそうな存在が、白髭がかつて所属していた「ロックス海賊団」の自称科学者だった「ミス・バッキン」の子供で、白ひげの息子を自称する「エドワード・ウィーブル」です。ウィーブルの出生については不明な点が多く、白ひげとバッキンの間に生まれた実子の可能性もある一方、バッキンが白ひげの細胞から作ったクローンという説もあります。

 海軍大将の「黄猿」こと「ボルサリーノ」は、ウィーブルを「圧倒的に強い」「白ひげの若い頃の様に」と評しており、実の子にせよクローンにせよ、彼が白ひげの特性を濃厚に受け継いでいるのは間違いなさそうです。

 もし、白ひげがバッカニア族の末裔なら、彼と関連が深いウィーブルからバッカニア族の秘密が解明される展開も考えられます。現在、ウィーブルは「海底監獄インペルダウン」に収監され、政府の監視下にいる状態です。話題の説通りなら、ウィーブルの今後の身が心配になりますが、果たしてどうなるのでしょうか。

(LUIS FIELD)

【画像】え…っ? たしかに「一緒の部分」がある? くまと白ひげを見比べる

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