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実はトラウマ級な要素あった「NHK教育」の番組たち えっ…主人公が「グチャッ」

『おかあさんといっしょ』や『みいつけた!』など、NHK教育テレビ(Eテレ)では小さな子供と安心して観られる番組が放送されています。ただそのなかには、トラウマになりかねない番組も存在することを忘れてはいけません。

グチャッと潰されるニャッキはみんなのトラウマ

画像は「NHKプチプチアニメ ニャッキ! くちぶえ物語篇」(NHKソフトウェア)
画像は「NHKプチプチアニメ ニャッキ! くちぶえ物語篇」(NHKソフトウェア)

 EテレことNHK教育テレビでは、数多くの子供向け番組が放送されています。多くの方が幼少期に一度は観たはずで、いまも昔も子育ての強い味方です。しかし、そのなかには子供たちにトラウマを残した、強烈な作品もいくつかありました。

●『ニャッキ!』

『ニャッキ!』は小さなイモ虫「ニャッキ」が主人公のクレイアニメで、1995年から放送がスタートしました。そこで繰り広げられるニャッキの日常は、クスっと笑えるものばかりではありません。

 たとえば「どうろ」というエピソードでは、ニャッキがリアルなイモ虫であることを再確認させられました。車が行き交う道路をはうニャッキは、何度も吹き飛ばされながらもひたすら進んでいきます。やがて車が過ぎ去りひと安心かと思いきや、横断歩道を渡る人間に踏み潰されるのです。その際のグチャッという音は、なんとも耳に残る生々しさでした。

 ほかにもニャッキがアリの巣へ運ばれて餌にされそうになったり、巨大化して爆発したりと、インパクトのある話がいくつも放送されています。こうした話がコミカルなエピソードの間に挟まれることで、子供たちに強烈な印象を与えてきたのです。

●『ノロイちゃん』

 Eテレのなかでも挑戦的な内容の多かった『シャキーン!』は、2008年から約14年にわたって放送された人気番組でした。しかし番組のワンコーナーに登場するキャラ「ノロイちゃん」は、見た目が怖すぎるあまり数回しか登場していません。

 ノロイちゃんは一見キュートな天使なのですが、コーナーが始まるや否や「悪魔が出てくる」「見たら呪われる」などと不吉なセリフを言い始めます。そして頭を抱えて苦しみ出した次の瞬間、見るもおぞましい悪魔に変貌するのです。痩せ細った身体に裂けた口、青白い顔と虚な目は一度見たら忘れられないでしょう。

 さらにタチが悪いのが、ノロイちゃんが変身前に勧めてくる「練習」です。悪魔になったノロイちゃんが視聴者の目に映らないように、TV画面をどう隠せばいいか指示されるものの、変身後のノロイちゃんはトリッキーな動きで視聴者の目に飛び込んできます。この仕打ちに「隠しても動き回るから意味ないじゃん!!!」などと、恐怖だけでなく怒りを覚えた人も多かったようです。

●『ドラムカンナの冒険』

 Eテレの子供向け教育番組『天才てれびくん』では、子役たちがさまざまな企画にチャレンジするほか、ドラマや人形劇などのコーナーがありました。そのなかには大人も唸るような作品もあり、特に人形劇『ドラムカンナの冒険』は、良くも悪くもたくさんの人の記憶に残っています。

『ドラムカンナの冒険』は、小学生の主人公「カンナ」がゴミたちの世界「ゴミリーヒルズ」に迷い込んでしまう物語です。ゴミの世界に落ちたカンナの姿がドラム缶をかぶった人形になってしまうことや、全体的に薄暗い映像が子供たちの恐怖心を掻き立てました。

 さらに決定的なトラウマとなったのが、物語の結末です。物語の終わりにカンナはゴミリーヒルズを救うか、ゴミリーヒルズを見捨てて元の世界に帰るかの選択を迫られます。最終的にカンナは元の世界に帰るのを諦め、ゴミとして生きるビターエンドを迎えました。

 カンナが人間に戻れないラストは子供たちのトラウマになりましたが、本作がもたらしたものは悪いものばかりではありません。パンクをテーマにした世界観と、ディストピアを感じさせるゴミリーヒルズの光景は「廃墟とか荒廃した世界系はこの頃から好きだった」「いまでも影響されまくってる」などと、子供たちの好みの形成に大いなる影響を与えました。

(ハララ書房)

【画像】え…っ? 全部見た目はかわいいけれども… こちらが「恐怖(?)」のEテレアニメです(4枚)

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