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『あんぱん』吉田鋼太郎の「ほだされた表情」に絶賛集まる 自身の役は「とても愛のある人」 今回の朝ドラで「リベンジ」したい点は?

大好評放送中の朝の連続テレビ小説『あんぱん』の3週目では、主人公の「のぶ」が祖父「釜次」に頭を下げる感動の場面が話題になりました。頑固な祖父を演じる吉田鋼太郎さんからコメントが届いています。

釜次の「かわいいところ」とは?

『あんぱん』13話、のぶが釜次に頭を下げる場面カット
『あんぱん』13話、のぶが釜次に頭を下げる場面カット

 2025年前期のNHK連続テレビ小説『あんぱん』は、現在第3週が放送中で、4月16日放送の13話では主人公「朝田のぶ(演:今田美桜)」が「学校の先生になりたい」という夢を見付け、祖父の「釜次(演:吉田鋼太郎)」に、女子師範学校への進学をお願いする場面が描かれました。のぷと一緒に母「羽多子(演:江口のりこ)」、妹「蘭子(演:河合優実)」も頭を下げ、最後に末の妹の「メイコ(演:原菜乃華)」が亡くなった父「結太郎(演:加瀬亮)」の形見の帽子を釜次にかぶせ、釜次が最終的に折れる、という演出も話題になっています。

「蘭子が帽子をかぶって頭を下げて、メイ子がそれを拾う姉妹の見事なコンビネーション」「メイ子がみんなのマネをして頭を下げるわけではないところが良かった」などの反響のほか、釜次役の吉田鋼太郎さんの演技にも「帽子を被せられたときの吉田さんの顔が最高だった」「吉田鋼太郎のほだされた表情がなんとも言えない老熟さ」と称賛されています。

 吉田さんの朝ドラ出演は、映像作品への出演が増えるきっかけとなった『花子とアン』(2014年)の「嘉納伝助」役以来11年ぶりで、石工ひと筋の頑固おやじである釜次役にも注目が集まっています。このたび、その吉田さんからオフィシャルコメントが届きました。

――演じる釜次は、吉田さんから見てどんな人物ですか?

吉田鋼太郎さん(以下敬称略) 頑固な職人ですね。亭主関白で独りよがりな部分もありますが、根はやさしくて家族思い。表には出しませんが3人の孫たちを溺愛している、とても愛のある人だと思います。女性はおしとやかでなければならないという時代に育ったので、のぶのおてんばに少し悩まされているところはありますが……(笑)。でも、そんなところもかわいいんですよね。演じる今田さんは、のぶの勝ち気でまっすぐなところをよく表現されていて、すごくすてきだと思います。

――朝田家での撮影はいかがですか?

吉田 草吉を演じる阿部さんは昔ドラマでご一緒したのですが、そのときはあまり関わりがなかったので、ずっと一緒にお芝居をしたいと思っていました。今回ようやく実現できたので、うれしくて、ドキドキして。草吉に対してアドリブを交えながらいろいろ仕掛けてみるんですが、阿部さんとしてはちょっと迷惑しているかもしれません(笑)。でも、お芝居の中でちゃんと受けてくれたり、仕掛け合ったり、とてもエキサイティングですね。アドリブも土佐ことばでやらなければならないので、なかなか苦労しています。事前に演技指導の方に「こんなふうにアドリブを入れたい」と相談してから臨んでいて。もはやアドリブじゃないだろって感じですね(笑)。

 夫婦役の浅田美代子さんとは、お互い『花子とアン』に出演していたのですが、共演シーンがなかったので、「今回はリベンジだね」と話をしていました。もう初日から「釜じい、釜じい」と話しかけてくださって。お互いに演技がしやすいように、いい空気を作りながら距離を詰めてきてくださるんですよ。想像はしていましたが、それ以上にすてきな方ですね。

――最後に、視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

吉田 今田さんが演じるのぶの、まっすぐで純粋な姿は、見ている方たちに元気を与えてくれると思います。そして、今回出てくる多彩な登場人物を“アンパンマン”のキャラクターに重ね合わせて「これは○○マンだ!」と言いながら見るのも楽しいでしょうね。僕もこの先の物語を楽しみにしています。

(マグミクス編集部)

【画像】え…っ? これはずるいって こちらが「重要アイテム」と一緒に頭を下げる『あんぱん』のぶ(今田美桜)と蘭子(河合優実)の名シーンです

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