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『ガンダム』「声優問題あるけど…」それでもファンがアニメ化熱望する“隠れた名作“

「ガンダム」シリーズには数多くの外伝作品が存在しますが、なかでも特に長年アニメ化が熱望されているのが『機動戦士クロスボーン・ガンダム』です。富野由悠季監督が原作を手がけ高い人気を誇りながら、30年間映像化されていない作品の魅力とは。

『F91』の「その後」を描いたストーリー

『機動戦士クロスボーン・ガンダム』第1巻(KADOKAWA)
『機動戦士クロスボーン・ガンダム』第1巻(KADOKAWA)

 現在放送中の『機動戦士ガンダム GQuuuuuuX』が話題を集め、「ガンダム」シリーズ全体への注目が高まっています。そんななか、ファンの間では「アニメ化してほしい」と長年にわたって切望されている作品があります。

 それが『機動戦士クロスボーン・ガンダム』です。1994年の連載開始から30年、なぜこの作品はこれほどまでにアニメ化を望まれ続けているのでしょうか。

 本作は、原作・富野由悠季さん、作画・長谷川裕一さんによるマンガ作品で、1994年から1997年まで「月刊少年エース」で連載されました。本作の最大の特徴は、1991年公開の劇場版『機動戦士ガンダムF91』の正統な続編だといえることです。

 舞台は『F91』から10年後の宇宙世紀0133年。映画の主人公だった「シーブック・アノー」は「キンケドゥ・ナウ」と名を変え、ヒロインの「セシリー・フェアチャイルド」は、本名「ベラ・ロナ」として再登場します。新たな主人公は留学生の「トビア・アロナクス」。彼が宇宙海賊クロスボーン・バンガードと出会い、地球侵攻を企む木星帝国との戦いに身を投じる物語が描かれます。

 重要なのは、富野監督自身がプロット26話分に相当する原作を提供していることです。これは単なる外伝作品ではなく、富野監督が描こうとした『F91』の正当な続編だといえます。映画では時間的制約により描ききれなかった、シーブックとセシリーのその後、そしてコスモ貴族主義というテーマが、マンガという形でしっかり描き切られました。ドクロマークの宇宙海賊という設定も、決して色物ではありません。A.B.C.マント(アンチ・ビーム・コーティング・マント)をまとったクロスボーン・ガンダムの戦闘シーンは、まさに映像で見たいと思わせる迫力に満ちています。

 ただ、『クロスボーン・ガンダム』をアニメ化するうえで考慮すべき重要な要素として、声優陣の状況があります。『F91』でシーブック役を演じ、ガンダムゲーム作品でもキンケドゥの声を務めていた辻谷耕史さんは2018年に逝去されており、「ザビーネ・シャル」役の梁田清之さんも2022年に亡くなられています。

 しかし、近年のゲーム作品では後継声優による新たな演技も実現しています。『機動戦士ガンダム アーセナルベース』では、辻谷耕史さんに代わって佐藤拓也さんがキンケドゥ役を務め、『機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE』では梁田清之さんに代わって笠間淳さんがザビーネ役を務めています。

 なお、2025年4月にサービス開始した『SDガンダム ジージェネレーション エターナル』ではキンケドゥ・ナウ役に、辻谷耕史さんのライブラリー音声が使用されていますが、これはゲームならではの演出といえます。

『クロスボーン・ガンダム』のアニメ化が実現すべき理由は数多くあります。まず、本作は宇宙世紀の重要な空白期間を埋める作品だということです。『F91』から『機動戦士Vガンダム』まで続く長い宇宙世紀の歴史において、この時代の詳細を描いた映像作品はありません。

 さらに現代の映像技術なら、A.B.C.マントの質感や宇宙海賊らしい躍動感あふれる戦闘を、これまでにない映像美で表現できるでしょう。近年では『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』や『機動戦士ガンダム サンダーボルト』など、小説やマンガ原作のアニメ化が成功を収めており、制作環境も整ってきています。

 2024年には新連載『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゼーロイバー』も開始され、シリーズは30周年を迎えました。ガンダムシリーズ全体への注目が高まるいまだからこそ、ファンが長年待ち望んだ『クロスボーン・ガンダム』のアニメ化が実現することを願ってやみません。

(マグミクス編集部)

【画像】え…っ! 「マント超かっけぇ」「ドクロマークがいいっ!」 こちらが激アツな『クロスボーン・ガンダム』の主力メカです(5枚)

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