『ガンダム』なんだかB級感? だがそれがいい 顔だけの「なんちゃってガンダム」
いわゆる「偽装」ではなく、そもそもが「ガンダム」タイプのモビルスーツではないのに、顔だけ「ガンダム」な機体が見られます。なぜ、そんなことになってしまったのでしょうか。
そもそもガンダムではありません

「ガンダム」か否かの境界線、すなわち「ガンダムの定義」については、ファンのあいだでも長年にわたり議論されてきた話題です。そうしたなか、明らかに「ガンダム」ではない出自ながら、いわゆるガンダム顔の、言ってしまえば「顔だけガンダム」といえる機体が見られます。
●RAG-79-G1 水中型ガンダム
メカニックデザイン企画「M-MSV」が初出の「水中型ガンダム」は、水色を基調とした機体カラーが特徴的です。頭部にはV字型のアンテナと、バイザーの奥にツインアイを備えています。
型式番号「RAG-79-G1」が示すように、実際は「アクア・ジム」の改造機という設定です。エースパイロット用にアクア・ジムをチューンナップするにあたって、頭部パーツを再設計したらガンダムに似てしまったので、「もうガンダムでいいか」と名付けられたとか。軍用機の開発現場とは思えないユルさといえるでしょう。
『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』の世界観におけるメカニック企画「MSD」では、正式に「ガンダイバー」という別称も設定されました。また、同企画に登場する「局地型ガンダム」からフィードバックされたデータが設計に盛り込まれているといい、ガンダムを名乗ってもおかしくない機体といった位置づけになっています。
●RGM-79/GH ガンダムヘッド
マンガ『機動戦士ガンダム サンダーボルト』(原案:矢立肇、富野由悠季/作画:太田垣康男/小学館)に登場する「ガンダムヘッド」は、型式番号「RGM-79/GH」で、名前からして「頭だけガンダム」と表明している機体です。
一年戦争のア・バオア・クー攻防戦に配備されたというこの機体は、ジオン軍にとって大いなる脅威だった「ガンダム」の心理的影響力を利用するため、「ジム」の機体にガンダムの頭部を装備したとか。
本機はア・バオア・クー戦後に「陸戦型ガンダムS型」へ改修され、型式番号も「RX」が振られることになりました。最初は「偽物」だったのに、最終的には正式なガンダムタイプの機体になったというわけです。
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このほか「顔だけガンダム」な機体としては、メディアミックス企画『ADVANCE OF Z ティターンズの旗のもとに』に登場する「RX-121 ガンダムTR-1[ヘイズル]」が挙げられるでしょう。
また、ちょうど真逆の存在として、『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場した「ジム頭の陸戦型ガンダム」という機体も見られます。ただ、こちらは前線での応急処置の結果とでも言うべきものであって、上述した3機種とは根本的に異なるものです。
(マグミクス編集部)

