似てないけど似てる? 実写版で「イケメン化」したけど肝心な部分は失わなかったキャラ
昨今さまざまなマンガ作品が実写化されるなか、地味なキャラや恐ろしい悪役に、華やかな俳優がキャスティングされて驚いた経験もあるのではないでしょうか。
「言ってそうだけど言ってない」セリフも

マンガの実写版では、人気の俳優を起用することによって、どうしても原作の「美形ではないキャラ」がイケメン化する現象が起きることが多々あります。ただ、組み合わせや最初のビジュアルの印象とは異なり、後々「はまり役」と言われるようになったケースもありました。今後も続編がある(ありそうな)作品から、意外なイケメン俳優起用のキャスティングを振り返ります。
2024年1月に公開された映画『ゴールデンカムイ』(原作:野田サトル)と、同年10月から始まったWOWOWの続編ドラマ『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―』は、明治の北海道を舞台に「アイヌが隠した埋蔵金」を巡るバトルを描いた物語で、各登場キャラの再現度の高さがたびたび話題になりました。そのなかで、演じた俳優とキャラのイメージがかけ離れているにもかかわらず、絶賛が相次いだのが、「陸軍第七師団」に所属する「月島基軍曹(演:工藤阿須加)」です。
月島役の工藤阿須加さんは180cmと高身長の爽やかなイケメン俳優で、原作の月島は眼光が鋭く、目頭から降りる真っ直ぐなしわと極端に低い鼻という風貌の小男でした。公開前は「身長と鼻が高すぎる」「工藤阿須加さん本人のキャラが明るすぎるし、月島役大丈夫かな」といった心配の声もありましたが、映画公開後は「目付きとか、身のこなしとか原作通りの威圧感あってすごかった」「『鶴見中尉(演:玉木宏)』への『はい』の言い方完璧だし、表情とか声が本当に月島さん」と、驚きと称賛の声が相次ぎます。
続くドラマでは、第3話で鶴見中尉を裏切った「尾形百之助(演:眞栄田郷敦)」が逃げた際に、月島軍曹が放った「私が行って殺してきます」という、原作にはないもののいかにも「月島軍曹が言いそう」なオリジナルセリフが、言い方も込みでトレンド入りするほど話題になりました。そのほか、のちにバディ化する年下の上司「鯉登音之進少尉(演:中川大志)」へのめんどくさそうな表情、尾形や主人公「杉元佐一(演:山崎賢人)」を無言で攻撃する場面など、各シーンの「月島軍曹っぽさ」が絶賛されています。
もともと原作ファンだったという工藤さんは、ドラマ第1話の応援上映イベントの際に、今後は原作ファンから人気の「スチェンカ」の場面をやりたいと語っていました。製作が発表されている映画第2弾以降の実写化にも、期待が高まります。
また、2026年夏の実写版映画シリーズ5作目公開が発表され、ファンの歓喜の声が相次いだのが、古代中国の春秋戦国時代の戦いを描いた『キングダム』(作:原泰久)です。本作の敵キャラのひとりで、主人公「信(演:山崎賢人)」たちがいる秦国の敵国、超の武将「万極」は、人気俳優の山田裕貴さんが演じており、原作と比べるとかなり美形化しています。
とある過去の恐ろしい体験によって、若くして髪が白髪になり、瞳孔が開いたおぞましいビジュアルとなった万極は、秦国を恨み民を根絶やしにする目的を持った危険な武将です。こちらも原作ファンの山田さんは、万極の震えて途切れるような独特の話し方や目の見開き方も再現し、「ぱっと見は銀髪イケメン化してたけど、目がイってるところとか陰鬱な感じとか原作の万極が忠実に再現されてる」「前髪の隙間から見える、万極のおぞましい鋭い目付き素晴らしい」と絶賛されました。
万極の敵としての最大の見せ場は、まだ映像化されていない「合従軍編」で用意されており、5作目でその場面まで行くのかも注目が集まります。
そのほか、続編の予定は発表されていないものの、誰もが続きが見たくて仕方なくなるような終わり方をしたのが、2024年12月から全6話がDMM TVで独占配信されたドラマ『外道の歌』(原作:渡邊ダイスケ)です。法で正当な裁きを受けなかった悪人に対し、遺族に代わって制裁を下す「復讐屋」の主人公「鴨ノ目武(カモ 演:窪塚洋介)」と、相棒の「島田虎信(トラ 演:亀梨和也)」の物語を描いた本作では、彼らと敵対することになる復讐組織「朝食会」のキャストが話題になりました。
朝食会の幹部のひとりで東京支部長を務める美女「榎加世子(演:馬場ふみか)」は、遺族や被害者本人が復讐相手に手を下す手助けをしています。その彼女に協力している米国のレンジャー仕込みの戦闘技術を持つ男「鶴巻裕」を演じたのは、溝端淳平さんでした。
鶴巻はその実力に反して、メガネをかけたもじゃもじゃ頭、シャツをズボンにインしている地味な見た目のキャラのため、溝端さんの起用に驚きの声がありましたが、ドラマ終盤に登場するとその身のこなしの説得力や、オーラを消した地味さで「鶴巻なのに溝端さん、溝端さんなのに鶴巻さん……と脳みそがバグりそうなくらいのシンクロ率!」「エンディングテロップ見るまで溝端淳平さんとは気付きませんでした、あまりにも役にハマってた」と称賛が相次ぎます。
第6話の終わり方を見る限り、続編が来れば、いきなり原作の名シーンのひとつ「トラvs鶴巻」の肉弾戦が観られそうです。楽しみに待ちましょう。
(マグミクス編集部)
