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やなせたかしと「結婚式」をした美人漫画家は? 『あんぱん』これから登場しそうな「実在人物」に注目

これまで多数「有名人モデル」のキャラが出てきた『あんぱん』には、まだまだ出てきていない大物たちがいます。

ミュージカル編も気になる

今田美桜さん(2018年12月、時事通信フォト)
今田美桜さん(2018年12月、時事通信フォト)

 2025年前期の連続TV小説『あんぱん』の物語は、『アンパンマン』の作者、やなせたかしさんとその妻の暢(のぶ)さんの人生をモデルにしています。本作は作詞家、詩人、舞台美術家、脚本家としても活躍したやなせさんと仕事をした、各界の著名人が多数出てくるのも見どころです。

 放送終了まで残り1か月を切った9月3日には、『あんぱん』に「中尾星子(演:古川琴音)」という新キャラが登場することも発表されました。「物語の最後を彩る」役割だという星子のモデルは、暢さんと茶道教室で出会い、1992年からやなせさんの秘書を務めた越尾正子さん(現、株式会社やなせスタジオ代表取締役)と思われます。

『あんぱん』の主人公は「柳井のぶ(演:今田美桜)」のため、ストーリーは暢さんががんで亡くなった1993年11月辺りで終わるかもしれません(やなせさんは2013年に死去)。それでも、『アンパンマン』が国民的コンテンツになるまで、あと3週間ほどで描かなければならないことは多々あります。まだまだ「有名人がモデルのキャラ」も、多数出てくるかもしれません。

 114話では「柳井嵩(演:北村匠海)」が、天才漫画家「手嶌治虫(演:眞栄田郷敦)」から、『千夜一夜物語』というアニメ映画のキャラクターデザインを依頼されました。やなせさんは手嶌のモデル、手塚治虫さんが作った同題の映画(1969年公開)で、美術監督とキャラクターデザインを担当しています。

 非常に大人向けな内容の『千夜一夜物語』は、キャストも豪華かつ独特です。主人公「アルディン」の声は、小説家、作詞家、タレント、俳優とマルチに活躍し、のちに東京都知事にもなった青島幸男さんが担当したほか、ヒロインの「ミリアム」と「ジャリス」の2役は、女優の岸田今日子さんが演じています。

 また本作には、奴隷市場のやじ馬や、競馬の観客として、遠藤周作さん、吉行淳之介さん、北杜夫さん、小松左京さん、筒井康隆さん、大宅壮一さん、大橋巨泉さん、立川談志さんら、錚々(そうそう)たる大物作家、タレントたちが「友情出演」していました。

 やなせさんはNHKの『まんが学校』(1964~66年)で一緒に仕事をした談志さんや、三越社員時代にマンガを持ち込んでいた雑誌「モダン日本」の編集長だった吉行さんとも顔見知りで、主演の青島さんとも永六輔さん(ミュージカル『見上げてごらん夜の星を』で仕事をした)を通じて以前から仲良くなっていたそうです。

『千夜一夜物語』が大ヒットした後、やなせさんは青島さんと一緒に手塚さんに赤坂の料亭に招待され、そこで英国屋の背広の仕立券を貰ったといいます。『あんぱん』で上述の友情出演メンバーを出すのは難しいかもしれませんが、青島さんに当たるキャラは登場するのではないでしょうか。

 また、1970年代後半のミュージカル版『アンパンマン』も重要です。1973年に絵本『あんぱんまん』を発表したやなせさんは、「いせたくや(演:大森元貴)」のモデルである親友の作曲家いずみたくさんから、『アンパンマン』のミュージカル化を提案されます。

 そして、1976年7月20日に『ミュージカル 怪傑アンパンマン』の初演が行われました。いずみさんが作ったプロダクション、オールスタッフの公式サイトにある当時の場面写真では、アンパンマンの被り物の下に人間の顔が出ているというシュールな光景を見ることができます。

 やなせさんはこのときの観客の反応を見て、『アンパンマン』には悪役が足りていないと気付き、「食材の敵」である「ばいきんまん」を思いついたそうで、このミュージカルのエピソードは欠かせないはずです。

『怪傑アンパンマン』は主演をコメディアンの海野かつをさんが務めたほか、やなせさんがモデルの漫画家のキャラ「ヤルセ・ナカス」を、当時20代前半で、すでにアニメ『巨人の星』の「星飛雄馬」役などで広く名が知られていた、古谷徹さんが演じていました。『あんぱん』でこのミュージカルがどう再現されるのか、キャストたちを誰が演じるのかも注目です。

 また、1988年に暢さんの末期がんが見つかった際、自身のがん治療体験からやなせさんに丸山ワクチン(がんの治療薬としても効果があるといわれる有償治験薬)を勧めてくれたという、漫画家の里中満智子さんが登場するのかも気になるところです。暢さんは余命3か月と言われていた状態から回復し、1993年まで生きました。

 やなせさんは妻を5年間延命させてくれた里中さんに感謝しており、1996年2月に喜寿祝いで疑似結婚式を企画した際、里中さんを花嫁役に指名しています。美人漫画家として知られていた里中さんのウエディングドレス姿は、「満場息を吞む美しさ」だったそうです。

 そのほか、『あんぱん』にすでに出演している戸田恵子さんや、中尾隆聖さん、山寺宏一さんらアニメ『それいけ!アンパンマン』(1988年~)でおなじみの声優たちの若き日や、「アンパンマンのマーチ」を作曲した三木たかしさんら、出てくるか気になる人物は多々います。発表を待ちましょう。

参考書籍:『アンパンマン伝説』(フレーベル館 著:やなせたかし)、『人生なんて夢だけど』(フレーベル館 著:やなせたかし)、『アンパンマンの遺書』(岩波書店 著:やなせたかし)、『やなせたかしの生涯 アンパンマンとぼく』(文藝春秋 著:梯久美子)

(マグミクス編集部)

【画像】え…っ? 「今田美桜には似てないけどめっちゃ美人」「こりゃ、やなせさんもホレるわ」 こちらが妻・暢(のぶ)さんの若き日の姿です

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