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20年経っても愛してる! 主題歌も神がかってた2005年放送のロボットアニメ

2005年はアニメの豊作年といわれますが、もちろんロボットアニメも話題作が次々と登場しました。いまなお話題に上げられるロボットアニメ作品を見ていきましょう。

20年経っても色褪せないロボットアニメ

「交響詩篇エウレカセブン」Blu-ray BOX2(バンダイナムコフィルムワークス)
「交響詩篇エウレカセブン」Blu-ray BOX2(バンダイナムコフィルムワークス)

「10年ひと昔」といわれ、20年ともなると大昔のように感じられるかもしれません。2005年、この年はアニメ作品が豊作だったといわれます。そうしたなか、いまなお語り継がれ、主題歌への言及も見られるロボットアニメ2作品を見ていきましょう。

●『交響詩篇エウレカセブン』

 2005年4月からTBS系列で放送された『交響詩篇エウレカセブン』は、日曜朝7時という時間帯にもかかわらず、容赦のない描写で視聴者に強烈な印象を残した作品でした。ボンズ制作によるこのオリジナルアニメは、14歳の少年「レントン」と謎の美少女「エウレカ」の出会いから始まる壮大な物語を描いています。

 ネット上を眺めると、この作品への評価はおおむね高評価ながらやや複雑です。「無駄な話が多い」という声がある一方で、「その無駄な話がいいんだよ」という熱い擁護も見られます。唐突にサッカーが始まるなどといった日常的なエピソードこそが、50話という長さのなかでキャラクターへの愛着を育んでいった、ともいえそうです。

 確かに残酷描写や人体実験など、子供が朝から観るには強烈な場面もあります。しかし、そうした要素もまた作品の深みにつながっているのでしょう。FLOWの主題歌「DAYS」について「歌ってると思わず涙が出る」という声や、第26話「モーニンググローリー」、第48話「バレエ・メカニック」といったいわゆる神回への言及からは、視聴者に刺さるものが確実にあったことをうかがわせます。

「24話にまとめれば神作品に化けた可能性」という意見もありますが、むしろこの長さゆえに描けた人間描写と、空を滑空する「リフ」の爽快感こそが、エウレカセブンの真骨頂だったのかもしれません。

●『創聖のアクエリオン』

「あなたと合体したい」という衝撃的なキャッチコピーで話題を集めた2005年4月放送開始の『創聖のアクエリオン』は、総監督を河森正治さん、音楽を菅野よう子さんが担当した作品です。

 本作を特に広く知らしめたのは、2007年にSANKYOからリリースされたパチンコ機「CRF創聖のアクエリオン」といえるでしょう。上述した『エウレカセブン』もパチスロ機がリリースされていますが、特に『アクエリオン』については「あのCMが全ての始まりだった」という声も聞かれます。確かに、放送終了から2年後にリリースされたパチンコ台が作品の再評価につながり、新たなファン層を獲得したのは事実でしょう。

 そのCMでも流れていたオープニング主題歌については、当時、アニメをまったく観ない層がカラオケで歌おうとして初めてロボットアニメの主題歌と知った、といった話も聞かれました。「一万年と二千年前から愛してる」というフレーズは作品のテーマそのもので、転生の因縁と、「アポロ」「シルヴィア」「シリウス」の複雑な関係を歌い上げるものといえるでしょう。

 もちろん、純粋にロボットアニメとしての評価も見逃せません。特に3機のベクターマシンが状況に応じて変形、合体するシステムは『ゲッターロボ』のオマージュといい、「メカニックデザインとして秀逸」という評が聞かれます。合体時にパイロットたちが謎の全裸空間で「気持ちいい」と声をあげる演出は確かに衝撃的でしたが、それも作品の魅力の一部として受け入れられているようです。

(マグミクス編集部)

【画像10枚】おおお完全再現! こちら合体変形可能で立体化されたアクエリオンです

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