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「プレイ中のディスクを取り出す」!? ゲームの楽しすぎた“裏技”を振り返る

インターネットが今ほど普及しておらず、攻略本を片手にゲームに没頭していた時代。子供たちの間を伝播していった「裏技」は当時のゲームの面白さを底上げする魅力としても機能していました。懐かしいゲームタイトルを当時の裏技と共にご紹介します。

「プレイ中のゲームディスクを取り出す」裏技なんて普通思いつかない

裏技抜きでは語れない『ポケットモンスター 赤・緑』、画像は「赤」(任天堂)
裏技抜きでは語れない『ポケットモンスター 赤・緑』、画像は「赤」(任天堂)

 スタートダッシュの後コントローラーのアナログスティックを左に倒す。これはNINTENDO64用ソフト『マリオカート64』内「ワリオスタジアム」におけるショートカットの”裏技”です。成功させるまで、友達と何度もリトライした思い出を持っている人もいるのではないでしょうか。

 インターネットが今ほど普及していない時代、友人の兄から、塾の友達から……。誰が発見したのか定かでないゲームの裏技(バグ技)は当時の子供たちの間を駆け巡っていました。この記事では、ゲームの思い出と一緒に語られる代表的な裏技と共に、懐かしのタイトル(平成初期~中期)を振り返ります。

 眉唾な裏技がブームと共に全国に伝播していった作品の代表として真っ先に思い浮かぶタイトルは、1996年発売のゲームボーイ用ソフト『ポケットモンスター赤・緑』です。

 通常のプレイではゲットすることのできない「ミュウ」を無理やり出現させる裏技はプレイヤーの住んでいる地域によっても異なり、ローカル色が出るほどにさまざまな手法が発見されました。バグを伴う裏技にゲームデータが壊れ、泣く泣く「マサラタウン」から冒険を再出発させたトレーナーも少なくなかったことでしょう。

 同作では「ポケモン」のレベルをいきなり上限まで上げる裏技も有名でした。他に、ステータスをいじる裏技で言えば、プレイステーション用ソフト『デジモンワールド』の「べんり君」などが有名です。
 
 マップ移動中のロード画面でプレイステーション本体からゲームディスクを取り出す力技は、お目当てのデジモンに進化させる難易度の高かった同作で重宝されていた裏技。ゲームを有利に進行させることよりも、その裏技が発見された背景に想像が及ばず、ゲームのタブーに触れているような魅力をも持っていました。

 他にもスーパーファミコン用ソフト『スーパーマリオワールド』、『スーパードンキーコング』をはじめとする横スクロールゲームでの”残機増殖”。NINTENDO64ソフト『スーパーマリオ64』、『ゼルダの伝説時のオカリナ』で障害物を”すり抜ける”。RPGゲームでは”デバッグモードに突入する”裏技などなど。

 製作側が遊び心として用意したテクニックも含めると、ゲームジャンルから内容に至るまで、ありとあらゆる裏技がタイトル毎に存在していたような気もします。

裏技はゲームの面白さを底上げしていた”いち要素”?

プレイステーション『デジモンワールド』の裏技はディスクを取り出す”力技”(画像:バンダイナムコエンターテインメント)
プレイステーション『デジモンワールド』の裏技はディスクを取り出す”力技”(画像:バンダイナムコエンターテインメント)

 拡まっていった裏技のなかには”尾ひれが付いた”もの、また「ゲームディスクの裏面を油性マーカーで塗りつぶす」と言った、全くのデタラメなものまで流布されていました。

 最近はゲーム本体の時間をいじる……といった、システムを逆手に取り「うまくやる」裏技こそあるものの、制作が意図してない領域まで「土足で踏み込む」ような裏技は殆どなくなってしまったような印象があります。

 そのこと自体は安全にゲームを楽しめるという点において、ゲームの進化の一側面として捉えることができます。しかし、インチキにも思える裏技文化が薄れていってしまったことにはどこか寂しさも覚えます。
 
 友達とゲームを話す上での大きな話題のひとつでもあった裏技は、当時のゲームの面白さを底上げしたいち要素でもあったように思えるからです。

 今回ご紹介したソフトのなかにはNintendo Switchでダウンロードでき、裏技も残されているタイトルもあります。 記録的な猛暑日が続き、新型コロナウィルスの影響より満足な外出も満足にできない今、懐かしのゲームを裏技と共に振り返ってみるのもいいかもしれません。

(ふみくん)

【画像】裏技が楽しみのひとつだった懐かしいゲーム

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