【漫画】お祭りに行けない今、「夏祭りの日」を体験できる作品に心動かされる!
2020年の夏は、新型コロナウイルスの影響で多くのお祭りが中止となりました。そんななか、夏祭りにまつわるエピソードを描いたマンガがTwitterで公開され、大きな反響を呼んでいます。
マンガを通して感じられる、夏祭りの懐かしい雰囲気

2020年の夏は、新型コロナウイルスの影響で多くのイベントが開催できない状況になりました。夏の風物詩であるお祭りも軒並み中止となり、これまでになく静かな夏が過ぎていっています。そんななか、夏祭りにまつわるエピソードを描いたマンガがTwitterで大きな反響を呼んでいます。
幼稚園児のしいちゃんは、お父さん、お母さんと夏祭りのポスターを見て、会場に行ってみることに。でもそこで催されていたのは、しいちゃんの想像とは違う「大人」の宴会で……。
東裏友希さん(@yukihigashiura)による創作マンガ『「おまつり」と聞けば何故かこの夏の日を思い出す』。こちらは「週刊漫画ゴラク」で連載されていたマンガ『しいちゃん、あのね』の1エピソードです。期待していた夏祭りに行けず、しょんぼりしつつも帰り道で町の中華料理屋さんに立ち寄る……という、特別でない日常のひとコマなのになぜか記憶に残る場面が描かれており、読者からは「素敵」「子供の頃の記憶を思い出した」「絵から温度や匂いまで感じる」など、懐かしく感じる声が多くあがりました。
作者の東裏友希さんに、お話を聞きました。
ーー東裏友希さんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。
兄がふたりいるのですが、上の兄がもともとマンガを描いていて、その影響で小学生くらいから描き始めました。
ーー『「おまつり」と聞けば何故かこの夏の日を思い出す』のエピソードをマンガで公開しようと思ったきっかけはありましたか?
もともとこのマンガ自体『しいちゃん、あのね』という「週刊漫画ゴラク」で連載していた作品の1エピソードなのですが、私自身毎夏見てほしいくらい気に入っているお話なので、正直申し上げますとこのエピソードをTwitterで公開したのは2回目なんです。
ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
特に印象に残ったひとつを挙げるのは難しいですが、驚いたのが2019年に公開した時より今回の方が段違いの反応があったことです。というのも、今年は新型コロナウイルスの影響でさまざまな催し物に影響が出て、そしてもちろんお祭りも例に漏れず軒並み中止で……。だからこそマンガ内でしか触れることができないお祭りに反応される方が多かったのかな、というのが印象的でした。
お祭り自体を楽しむことが主体のお話ではないですし、私の経験を描いた「あるある」エピソードでもないのですが、似た経験をされた方が多かったのも印象に残りました。

ーーこれまでにTwitterに投稿されたマンガで、反響が大きかったもの、ご自身が気に入っているものなどがあれば教えて下さい。
同じ作品で恐縮なのですが、『しいちゃん、あのね』の他のエピソードで、ママに内緒でパパとひとり娘のしいちゃんが夜ふかしをするという話『ながーい夜』もとても反響がありました。
ただ、今回のお祭りのマンガと『ながーい夜』は結構ほのぼのよりなエピソードなんですが、もともと『しいちゃん、あのね』は下ネタが主体のマンガなので、このエピソードからコミックスを買ってくれた方に「詐欺だ!」と言われることもしばしばあります。
ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
普段は絵日記的マンガやイラストも投稿していますが、何かシリーズ物も描いてみたいなぁと思っています。
(マグミクス編集部)