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煉獄杏寿郎の生き様「強き者の責務」 ハロウィンで『鬼滅』ブームがさらに加熱する?

鬼からも勧誘されるほどの男っぷり、煉獄杏寿郎

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』煉獄杏寿郎の姿 (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』煉獄杏寿郎の姿 (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

「よもやよもやだ。柱として不甲斐なし!」

 炭治郎たちよりも先に列車に乗り込んでいた煉獄杏寿郎は、駅弁を食べすぎたせいもあったのでしょうか。柱とはいえ、魘夢の術に逆らえずにぐっすり寝込んでしまいました。しかし、目覚めてからの杏寿郎の活躍は、柱として頼もしい限りです。炭治郎たちに的確な指示を与えた上で、炎の呼吸を使って乗客たちを守り、さらには魘夢よりも格上である「上弦の鬼」猗窩座(あかざ/CV:石田彰)との死闘を繰り広げます。

 格闘術に優れた猗窩座と杏寿郎との戦いは、あまりにもハイレベルすぎて、炭治郎たちは見守ることしかできません。無限列車での戦いで負傷した炭治郎をかばい、ひとりで戦う杏寿郎の男気、先輩力の高さが観客の心を鷲づかみします。その男っぷりの良さは、戦っている猗窩座から「鬼になれ」と勧誘されるほどです。

 猗窩座との戦いで杏寿郎は深い傷を負いますが、それでも戦うことをやめません。それは幼い頃に母親と「弱き人を助けることは強く生まれた者の責務」という約束を交わしたからです。思わず、観ている私たちの目頭も熱くなります。ここまで熱いアニメ作品は、そうそうないのではないでしょうか。「ufotable」所属の外崎春雄監督をはじめとするスタッフ、そしてキャストも、シリーズ初の劇場版ということで尋常ではない熱量を本作に込めています。

 入場者特典である冊子「鬼滅の刃 煉獄零巻」には、杏寿郎の初任務エピソードを描いた特別読み切りマンガの他にもキャストインタビューなどが掲載されており、杏寿郎を演じた日野聡さんは「『自分の想像以上の熱さと個性をぶつけてほしい』という演出をスタッフさんからいただきました」と語っています。

鬼と「ハロウィン」は親和性が高い?

 今さらですが、炭治郎たちが戦っている“鬼”とは何者でしょうか。鬼という言葉は、「隠(オン)」から来ており、目には見えないものを本来は意味したようです。鬼伝説をたどると、平安時代の大江山での酒呑童子退治が有名です。一説によると、鉱山として栄える大江山を支配下に置くために、朝廷は「鬼退治」と称して大江山を武力占拠したとも言われていています。いわば、鬼とは歴史の表舞台から消されてしまった「影の存在」のようです。

 折しも、10月31日(土)は「ハロウィン」に当たります。「ハロウィン」はもともと、キリスト教が布教される以前の、古代ケルト人の収穫祭です。キリスト教会は、異教徒のお祭りである「ハロウィン」を正式には認めていません。「影の存在」である鬼と、親和性が高いイベントではないでしょうか。

 鬼娘・禰豆子のコスプレイヤーたちが、10月最終週には日本各地に出没することが予測されます。『鬼滅』ブームは、ハロウィンに向けてますます加熱することになりそうです。

(長野辰次)

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