秋の「映画プリキュア」には「法則」がある。夏から始まっているワクワク展開とは?
秋に公開される劇場版プリキュアと同時期に、テレビでもプリキュアに新たなる展開が用意されています。夏前から丹念に準備されているその展開は法則性があり、観る者をワクワクさせてくれるものです。
プリキュア劇場版と同時期に起こる、TVでの見せ場とは?
いよいよ2020年10月31日(土)に、『映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日』が公開されます。この時期になると「プリキュアの劇場版の季節」という気分になりますが、もうひとつ、秋になるとテレビで新しい展開が見られるなぁ……と思うことがあります。「プリキュアの秋」を思い出させる展開とは何でしょうか?
秋にプリキュアシリーズの劇場版が公開されるようになったのは、2007年11月10日に公開された『映画 Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!』からです。それまでは12月の冬映画として公開されていました。この秋映画では、テレビでは描かれない、舞台を変えたスケールの大きい劇場版ならではの物語が描かれていることが特徴です。
そして、2009年からは過去作のプリキュアたちと共演する劇場版が春に公開されることになります。こちらは、作品が違うプリキュアたちの交流が目玉になっています。
しかしながら、今年はコロナの影響で公開スケジュールが半年ズレたため、秋にプリキュア集合映画が公開されることになりました。そのため、放送中の『ヒーリングっど プリキュア』の追加メンバーであるキュアアースは残念ながら出演していません。
この「秋映画」が公開される頃に、TV版の「プリキュア」にもある展開が待っています。それはプリキュア全員による合体技、最終奥義的な技が誕生するという物語です。
これにはキチンとした流れがあります。まず、プリキュアの追加メンバーが仲間入りするのがだいたい夏休み前です。そして、その追加メンバーの決め技で物語が解決されるようになります。ちなみにプリキュアは相手を倒すことはしませんから、必殺技という言い方ではなく、決め技または浄化技という言い方が正しいようです。
そして、夏休み期間中に新たな仲間と交流を深めて仲良くなります。その後、2学期を迎えてしばらくした頃に敵のパワーアップがあり、それに対抗するために仲良くなったチーム全員の合体技が完成するという流れになっています。
仲良くなるまでを丹念に描き、そのうえでチームワークができあがるまでを丁寧に見せるのは、プリキュアシリーズが女の子のための作品だからだと思います。男の子の場合はだいたい拳で語り合って仲良くなる展開ですからね(笑)。