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放送開始からもう20年? 『ふたりはプリキュア』後、シリーズ化までの試練とは

「プリキュア」シリーズ誕生から20周年を迎えました。異色の話題作だったプリキュアがシリーズ化した理由は、偶然が重なった奇跡的な出来事でした。その誕生から発展の歴史を振り返ってみましょう。

思わぬトラブルがプリキュア誕生のきっかけだった

『ふたりはプリキュア総集編 ~ぶっちゃけ、ありえな~い!? 2020edition~』DVD(ポニーキャニオン)
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 本日2月1日はTVアニメ『ふたりはプリキュア』が、20年前の2004年に放送開始した日です。現在まで続く「プリキュアシリーズ」の第1作である本作が、いかにして現在のようなコンテンツにまで大きくなっていったかを振り返ってみましょう。

 本作は前番組『明日のナージャ』の不振から急遽、制作が決まった作品でした。『明日のナージャ』は、本来なら2年目を予定して製作されていたのです。しかし、思った以上に関連商品のセールスが不振だったことで、『明日のナージャ』は1年目で終了が決まり、その穴埋めとなる別の作品が必要となりました。

 この窮地を任されたのが、後に「プリキュアの父」と呼ばれることになる鷲尾天さんです。しかし、報道関係から転職した鷲尾さんにとって、女児向け作品は未知の領域でした。ところが、この状況で鷲尾さんは失敗を恐れず、あえて自分の得意分野を生かして作品に取り込む決意をしたそうです。

 その結果、アクション重視のバトルものの要素、刑事ドラマによくあるバディものの要素を女児向けアニメに組み合わせました。その結果、「女の子だって暴れたい」というキャッチコピーの本作『ふたりはプリキュア』が生まれたというわけです。

 最悪、半年で打ち切られることも念頭に入れて2クールで終了できるプロットでスタートした本作でしたが、その危惧は杞憂に終わりました。なぜなら関連玩具の売り上げが早い段階から好調で、その勢いはこの時間枠で好評を得ていた前々作『おジャ魔女どれみ』を超える勢いだったからです。

 結果的に本作の収益は、100億円を超えました。一般的に女児玩具は「50億円売れれば大成功」と言われていましたから、それをダブルスコアで上回る好成績だったわけです。

 こうして本来は穴埋め番組として企画された本作でしたが、これだけの高評価を得たことで2年目へのシーズンに突入することになりました。続けて製作された第2作『ふたりはプリキュアMaxHeart』は前作を超える人気を得て、123億円の売り上げ成績を記録することになります。

 こうなると次回作も期待されるわけですが、ここでの出来事が大きくその後の展開に影響を与えることになりました。それはプリキュアがシリーズとなって、現在のような一大コンテンツになるためには必要な「通過儀礼」だったのかもしれません。

【画像】新たな描きおろし! これが20周年の『ふたりはプリキュア』特別イラストです(3枚)

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