『鬼滅の刃』愛すべき脇役5人　トレンドを独占した「サイコロステーキ先輩」

『鬼滅の刃』になくてはならない、人気の脇役

『鬼滅の刃』の主要キャラクターといえば、竈門炭治郎、禰豆子、我妻善逸、嘴平伊之助。そして、冨岡義勇、胡蝶しのぶ、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の主人公と言ってもいい煉獄杏寿郎ら鬼殺隊の「柱」は高い人気を誇ります。

　2020年10月に発表された「週刊少年ジャンプ」での第2回人気キャラクター投票では、善逸が堂々の1位に輝きました。2位は義勇、3位は霞柱・時透無一郎がランクイン。10位までは鬼殺隊士たちが占めましたが、14位に十二鬼月のひとりである上弦の壱・黒死牟、「無限列車編」で炭治郎たちを苦しめた魘夢が16位、17位に猗窩座と、鬼もランク入り。

　そして注目したいのは、しのぶの姉である胡蝶カナエと並んで25位となった「村田」です。いわゆる「モブ」と呼ばれるキャラクターのように登場したにも関わらず、強い存在感のある「脇役中の脇役」。『鬼滅の刃』の面白さをひっそりと支える、愛すべき脇役を5人ピックアップします。

●正一（CV：市来光弘）　人気投票：77位

　元・下弦の陸、響凱にさらわれた兄・清を妹のてる子と探しているとき、任務に向かう炭治郎と善逸に出会います。清を探すために響凱の館に入っていく炭治郎たちを追いかけてきてしまい、ふたりは離ればなれに。正一は善逸と行動を共にすることになります。

　炭治郎とはぐれてしまった善逸はパニックに。「館を出よう」と騒ぐ善逸に対し、正一は淡々と「恥ずかしくないんですか？」「腰の刀は一体なんのためにあるんですか？」と正論をグサリ。

　鬼に遭遇してしまった際には、恐怖で動けなくなった善逸が「俺を置いて行け、逃げるんだ」とまともなことを言ったにも関わらず、「そんなことできない！」と正一は怯えながらもその場にとどまります。鬼殺隊士である善逸以上に肝が座っています。

　恐怖が限界に達し、気を失ったことで鬼を瞬殺した善逸の様子を見たあとの正一は、「剣技がすさまじい」そして「こんなに頭の悪い人間に出会ったことがない」ことに困惑し、「考えるのをやめる」という大人の反応をしてみせます。

　鬼を倒したのは正一だと思いこんでいる善逸が、最後に彼と離れたくないと騒ぐのも分からないでもない、幼いながら芯の強い男の子です。

●ひさ（CV：谷育子）　人気投票：74位

　響凱との戦いを終え、体を休めるために炭治郎、善逸、伊之助が訪れた「藤の花の家紋の家」のおばあさん。伊之助に「ほわほわ」した感情を教えた人物です。

　炭治郎たちを出迎えたひさは、伊之助に「弱そう」とこづかれるものの、驚くべき速さで食事や寝床を用意し、善逸を驚愕させます。服を着ることを嫌がる伊之助に、洗濯が終わるまでの着替えを与え、天ぷらのおいしさを教えた功労者。

　那田蜘蛛山で鬼と戦った際、伊之助が見た走馬灯にも天ぷらを手にしたひさの姿がありました。那田蜘蛛山に入る際も、炭治郎の「ありがとう、伊之助が一緒に来てくれると言ってくれてうれしかった」という言葉に「ほわほわ」した伊之助。イノシシに育てられ、人の感情を理解しづらい彼が人として成長する最初の一歩を、ひさが支えていました。

　ひさの天ぷらは、このあとの過酷な戦いのなかでも伊之助にとって重要な意味を持ちます。

●後藤（CV：古川慎）　人気投票：43位

　鬼殺隊のなかで、隊士の援護や戦闘の事後処理などを担当する隠（かくし）のひとり。那田蜘蛛山での戦いのあと、一堂に会した柱たちの前に炭治郎を運んだ人物です。

　柱たちの前で「いつまで寝てんださっさと起きねぇか！　柱の前だぞ！」と炭治郎を起こし、役割を果たしていたものの、柱は恐ろしいらしくあとから炭治郎にブチ切れ。口調は少々キツいものの、何かと縁のある炭治郎には思い入れがある様子です。

　負傷した炭治郎を気遣ってお菓子を差し入れたり、栗花落カナヲが散らかしたものを文句を言いつつも掃除してあげたりなど、任務以外でも気の利く人。

　黒い装束を身にまとい、裏方に徹しているものの、存在感のある「隠」である後藤の年齢は23歳で独身とのことです。