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巨匠漫画家・諸星大二郎氏の、見逃せないTV出演。『エヴァ』『ナウシカ』にも影響

多くのクリエイターたちを触発する諸星作品

2020年11月21日から北海道立近代美術館で開催予定の、「デビュー50周年 諸星大二郎展」
2020年11月21日から北海道立近代美術館で開催予定の、「デビュー50周年 諸星大二郎展」

 諸星作品の面白さは独特なタッチの絵に加え、その奇想ぶりにあります。日常生活と異世界とが隣り合わせとなった短編集『ぼくとフリオと校庭で』、カオカオ様と呼ばれる巨人が現れる幻想紀行「遠い国から」を収録した『夢の木の下で』など、一度読むと諸星ワールドの虜になってしまいます。

 アニメ界でも、諸星ワールドは非常にリスペクトされています。なかでも庵野秀明監督のSFアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』 は、諸星氏の代表作のひとつである『暗黒神話』や『ぼくとフリオと校庭で』に収録された「影の街」などに強い影響を受けていると言われています。

 宮崎駿監督も、諸星作品の大ファンだそうです。宮崎監督の『風の谷のナウシカ』(1984年)や『もののけ姫』(1997年)が大好きな人なら、諸星氏の描く伝奇ファンタジーの世界にもきっとハマるのではないでしょうか。

堺雅人さん主演で映画化された作品も

 映像界にも諸星ファンは多く、これまでに諸星作品は何度か実写化されています。塚本晋也監督の『ヒルコ 妖怪ハンター』(1991年)では、沢田研二さんが異端の考古学者・稗田礼二郎を演じています。『妖怪ハンター』の人気エピソード「生命の木」は、阿部寛さん主演映画『奇談』(2005年)となっています。堺雅人さんが主演した映画『壁男』(2007年)、南沢奈央さんと前田敦子さんが共演した連続TVドラマ『栞と紙魚子の怪奇事件簿』(日本テレビ系)などもあります。

 アニメ化されたオリジナルビデオ映画『暗黒神話』(1990年)もありますが、まだまだ映像化されていない諸星作品が多いのが実情です。『諸怪志異』や「徐福伝説」など、諸星作品のユニークな世界観を生かした本格的な映像作品が、いつか登場する日が訪れればいいなと思います。

 2020年は諸星氏のデビュー50周年になることから、「諸星大二郎展 異界への扉」が11月21日(土)から北海道立近代美術館をはじめ、各地で巡回開催されます。「栞と紙魚子」シリーズの舞台となった井の頭町に近い、東京都三鷹市美術ギャラリーでは2021年8月~10月に開催予定となっています。

 諸星作品のページをめくると、今まで知らなかった異世界のなかに迷い込んでしまったようなドキドキハラハラ感を楽しむことができます。ぜひ、この機会に異界の扉を開けてみてください。

(長野辰次)

【画像】映画界にも大きな爪跡…! 諸星大二郎原作の映像作品たち(6枚)

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