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「ジャンプ」マンガに登場した“捨てゼリフ”4選 炭治郎はよく敵に逃げられる…

現実世界ではあまり聞くことができない“捨てゼリフ”ですが、マンガ作品では魅力的なものがさまざま登場しています。今回は「ジャンプ」作品に登場したキャラクターたちの“捨てゼリフ”に注目してみます。炭治郎は敵によく逃げられ……ラオウは知ったかぶりを堂々披露……。

暴君ラオウも思わず言っちゃった“捨てゼリフ”

「無限列車編」でも鬼に逃げられていた炭治郎 著:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第10巻(集英社)
「無限列車編」でも鬼に逃げられていた炭治郎 著:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第10巻(集英社)

「覚えてろよ!」「おととい来やがれ!」など、俗にいう“捨てゼリフ”。例に出したのは今では古臭い言い回しかもしれませんが、アニメ・マンガ作品でもさまざまに登場しています。バイキンマンの「覚えてろ!」、ルパン三世の「あばよ、とっつぁん」など。捨てゼリフに明確な定義はありませんが、この記事では「実績では負けているが、相手を罵倒する言葉」という意味合いで、人気マンガからピックアップしてみました。

●「責任から逃げるな!」:『鬼滅の刃-』(著:吾峠呼世晴)

 近年の作品では『鬼滅の刃』から、「刀鍛冶の里編」で主人公・竈門炭治郎が上弦の肆・半天狗に放ったセリフ「逃げるなアア!! 責任から逃げるなアア!!!」。

 根っからの嘘つきであり、泥棒気質である鬼・半天狗は、自分は窃盗・殺人を繰り返して来たのに対し、自分を殺そうとする者を「何という極悪非道」「これはもう鬼畜の所業だ」と批判します。そんな半天狗を「極悪人」と呼び、怒りを爆発させた炭治郎はこのセリフの後に「お前が今まで犯した罪 悪業 その全ての責任は必ず取らせる」「絶対に逃さない!!」と続けています。

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』にも似たセリフがありました。太陽から逃げる上弦の参・猗窩座(あかざ)に対して「逃げるな! 卑怯者!」と叫ぶのは作中でも印象深いシーンでした。

●「親父に言いつけてやる!!!!」:『ONE PIECE』(著:尾田栄一郎)

 捨てゼリフの定番「〇〇に言い付けてやる!」と言い放ったキャラが『ONE PIECE』にいました。海軍支部大佐という父親・モーガンの権力を盾に、やりたい放題を繰り返して来たヘルメッポですが、第4話にてルフィに殴られます……。それでも自ら応戦するわけでもなく、「おれは海軍大佐モーガンの御曹司だぞ!!! 親父に言いつけてやる!!!!」と言い放ち、周囲の町民を威嚇するシーンがありました。

 親の権力にかじりつき自分が偉いと勘違いしているヘルメッポですが、親子そろって“バカ”というわけでもなく、父親の方は「殴る価値もねェ ウスラバカ息子」と呆れているようです。ちなみに、その後、海軍に入隊し再登場した際には、見違えるほど立派な体格になり、性格も改善。印象がガラリと変わり、読者を驚かせたキャラクターでした。

●「貴様の体の謎はトキが知っておるわ!!」:『北斗の拳』(原作:武論尊、作画:原哲夫)

 世界を暴力と恐怖で支配しているラオウ……。「わが生涯の一片の悔いなし」をはじめ、数々の名言を生み出しているラオウは捨てゼリフとは縁がなさそうですが、ネット上から総ツッコミを受けているセリフが「おごるなサウザー! 貴様の体の謎はトキが知っておるわ!!」。これはラオウが自身のライバルと認め、作中でも最強説が流れる聖帝“サウザー”に対して言い放ったセリフです。

 サウザーは臓器が左右表裏逆転しているため、これを知らなければ、秘孔を突く北斗神拳が通用しない相手でした。そのためケンシロウも一度は惨敗、その後の再戦時にはラオウも見学に来ますが、サウザーから挑発を受け、思わず言ってしまったのがこのセリフでした。しかし、このセリフに対して「お前は知らんのかい!」「なぜトキは教えなかった!?」と読者からツッコミを受けています。

●「ボケがぁ」:『幽☆遊☆白書』(著:冨樫義博)

 主人公である浦飯幽助(うらめしゆうすけ)の戦友であり、作中トップクラスの強さを誇るキャラクター“飛影(ひえい)”。圧倒的な強さ+クールな性格で人気の飛影ですが、“黒歴史”とされる設定がありました。物語初期には、今では考えられないほど乱暴者なキャラクター設定でした。中盤以降ではデザイン自体が異なっていますが、特徴的なのは飛影のセリフで、とにかく“イキリまくり”小物感がすごい発言が繰り出されています。

 今でも語り継がれる代表的なものとして、浦飯幽助と出会った際の「オレが何もしないで女を返すと思ったのか!? ボケがぁ!!」というセリフがあります。実際は捨てゼリフとは少し違いますが、初期の飛影は、いかにも捨てゼリフが似合う小物キャラとして扱われていました。これをトラウマするファンもいれば、初期が一番“楽しそう”と喜ぶファンも一部にはいるようです。

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 今回は“捨てゼリフ”として注目してみましたが、ひとつの言葉でもキャラクターの性格や本性がよく見えてきます。炭治郎のように感情が高ぶった時に出るキャラクターもいれば、飛影のように時代で変わってくるキャラも。作者の言葉選びに注目して読み返してみると、より物語を楽しめるかもしれません。

(椎名治仁)

【画像】炭治郎が序盤で遭遇、鬼の「やられセリフ」

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