『頭文字D』の影響力をしみじみ感じた今春の出来事。「ハチロク」はこれからどうなる?
藤原豆腐店の今…そして「EV版86」登場の可能性は?

『頭文字D』主人公の実家として描かれた「藤原豆腐店」は、実在の店(藤野屋豆腐店、群馬県渋川市)をモデルとしたため、全国のファンが訪れる聖地となっていました。その店は残念ながら区画整理で閉店・解体されてしまったそうですが、現在、「伊香保・おもちゃと人形自動車博物館」に移設、展示されています。
若者がドリフト走行に夢中になった時代を経て……2021年の春。世界はEV化へと猛スピードで向かっています。そのなかで「トヨタ86」のような車がニューモデルとして販売され、多くのメディアに取り上げられるのを目の当たりにすると、『頭文字D』の影響力の凄まじさを感じずにはいられません。
しかし世界では、アウディ、ボルボ、ジャガーなどの欧州メーカーが内燃機エンジンの新規開発から近い将来撤退する意向を表明するなど、EV化への大変革期を迎えています。日本でも2030年にガソリン車の販売が禁止される情勢で、スポーツカーには猛烈な逆風が吹いているので、これが最後の「ハチロク」の新型になるかもしれません。
でも、筆者は違う未来をイメージしてしまいます。それは、電気自動車全盛期となった日本で、EV版「トヨタ86」が発売されること。人生100年時代……『頭文字D』を愛する世代は2030年もまだまだ元気なはずなので、白と黒のカラーリングで新型が出たら、きっと売れるに違いありません。
ちなみに2021年末には、半世紀以上愛されてきた名車「フェアレディZ」の新型発売が噂されています。この「Z」といえば…そう! 楠みちはる先生の『湾岸MIDNIGHT(ミッドナイト)』です。「Z」発売の際にはまた記事に取り上げたいと思います。正式発表を楽しみに待ちましょう!
(遠藤昇輝)