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バブル時代に粋な存在!『シティーハンター』の小型車たち。怪盗ヒーローとの共通点も

『シティーハンター』の連載当時、巷には高級車があふれていましたが、作中に登場するクルマはひと味違っていました。Miniをはじめ、フィアットウーノ、フィアットパンダ、アウトビアンキA112など、ほとんどが小粋な小型車だったのです。そして、深く読み解いていくと、冴羽リョウとルパン三世の間にも共通点が……?

バブルだけど高級車より小型車を愛した?

冴羽リョウの愛車として有名なMiniが描かれる、スピンオフ作品『今日からCITY HUNTER 』kindle版7巻(コアミックス)
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 2021年2月に日経平均が30年ぶりに3万円台をつけたことがきっかけで、「バブル」という時代が再び注目を集めました。編集された当時の映像にはジーンズに紺のブレザー、白Tシャツ、ヴィトンのバックをさげた若者の姿がありました。

 彼らの愛車は「六本木のカローラ」と呼ばれたBMW3シリーズが定番でした。そんな時代の入口にあった1985年に「週刊少年ジャンプ」で連載開始したのが『シティーハンター』です。

 若きスナイパー冴羽リョウ(けものへんに尞)が殺しやボディーガードを請け負い大暴れするハードボイルドコメディで、バブルが終息に向かう1991年まで連載されました。当時の若者のように主人公もジャケットにTシャツを定番スタイルとしていましたが、愛車の多くは欧州の小型車でした。

 最も有名なのは、赤い「クラシック・ミニ」です。初期型ミニをベースに、クーパーSに搭載されたエンジンを用いた最強モデルだったことから、冴羽リョウはお金がないから小型車にしていた訳ではないことがわかります。

「フィアット ウーノターボie」も、しゃれた小型車でした。それもそのはず。デザインしたのはイタリアの鬼才、ジョルジェット・ジウジアーロなのですから。前期型3ドアというのも粋でした。

 お次は「アウトビアンキ・A112アバルト」です。イタリアンホットハッチの代表的なモデルとしてあまりにも有名ですが、最近の若者には自転車のビアンキの方が有名かもしれません。

 また、「フィアット パンダ」もまた、印象に残る小型車でした。欧州では最小のクラスとなるAセグメントに属し、20年以上生産された名車中の名車です。このクルマのデザインを手がけたのもジウジアーロ率いるイタルデザインとあって、優れたパッケージングと飽きのこないスタイルで日本国内でも人気を博しました。

 ちなみに、国産車では「ホンダ・バラードCR-X」も登場しています(頭にバラードの名称がついているところが80年代ならではです)。このクルマは、「FFライトウェイトスポーツ」という新ジャンルを切り拓いた名車ですが、個人的には2代目の方がカッコイイと思うので、ぜひとも冴羽リョウに乗って欲しかったです。

『シティーハンター』の舞台は東京の新宿。狭い道も多く、追うにも、逃げるにも、小さくて小回りのきくクルマの方が使い勝手が良かったのは間違いありません。でも、作者の北条司先生が、小粋な小型車を数多く登場させたのは、それだけではないような気がするのです。

【画像】よく走るクルマばかり! 冴羽リョウが愛した小型車たち(7枚)

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