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「ジャンプ作品」の知る人ぞ知る設定3選 アニメ派は知る機会が少ない?

緻密に練り上げられた人気マンガの設定のなかで読者さえも気付かないような隠れた設定は多数存在します。そこで、人気作から明日、友達に話せるマニアックな設定をご紹介します。

知っておけばより作品を楽しめる、人気マンガの設定

著:尾田栄一郎『ONE PIECE』第98巻(集英社)
著:尾田栄一郎『ONE PIECE』第98巻(集英社)

 人気マンガになる上で重要な要素となるキャラクター設定やストーリー設定。読者にキャラクターへの愛着を抱かせるためにもどのような設定をつけるのかは重要です。しかし人気作のなかには、緻密に練り上げられすぎて読者さえも気付かない設定も多数存在します。単行本のおまけページやファンブックなどで明かされ、アニメ派は知る機会が少ない、隠れた設定をご紹介します。

●『ONE PIECE』 ルフィの「心情」の描写がない理由

 アニメやマンガの戦闘シーンでは、キャラの「心情」の描写がされる場面が多いですが、『ONE PIECE』の主人公であるルフィにはそれがほとんどありません。その設定の理由として単行本のおまけページにある「SBS(質問を募集するのだ)」で原作者の尾田先生は「ルフィに関しては、心の中のセリフは書かないと決めているのです。読者に対して常にストレートな男である為に考えるくらいなら口に出すまたは、行動に移すという事を徹底しております」と説明しており、意図した描写であることが分かります。

 唯一の例外として、空島編の終盤で描かれたモンブラン・クリケットに対し“黄金郷はあったぞ!!”と心で叫びかけるシーンでは心情が描かれています。尾田先生いわく、このセリフは声と同じ叫びだったため、OKにしたそうです。

 頭で考えるよりも早く行動に移すというルフィの性格を1番よく理解している尾田先生だからこそ、この設定を取り入れたと言えるでしょう。

●『鬼滅の刃』 主人公はもともと炭治郎ではなかった

 コミックス累計1億5000万部突破した『鬼滅の刃』にはもともと『鬼殺の流(きさつのながれ)』というネーム(マンガのラフ画)があり、そこに描かれていた主人公はというと炭治郎ではなく、“義足で片腕がなく目が見えない青年”でした。『鬼殺の流』を連載会議に出したところ落選してしまい、初代担当編集・片山達彦さんが「明るくて普通のキャラクターはいませんか?」と吾峠先生に主人公の変更を提案したところ、当初は脇役で考えていたという「妹が鬼にされてしまい、治すために鬼殺隊に入る炭売りの少年」の存在が明かされ主人公に昇格、見事、連載に至ったそうです。

 そんな『鬼滅の刃』の元となった『鬼殺の流』のネームは、『鬼滅の刃公式ファンブック 鬼殺隊見聞録』に収録されています。

『呪術廻戦』に登場する“東堂葵”のマニアックすぎるキャラ設定

●『呪術廻戦』 東堂葵の美意識の高さ

 現在、多くのファンがアニメ続編を待ち望んでいる『呪術廻戦』。緻密なストーリー設定の中には、「こんな設定までいるの?」と思うような隠れた裏設定も。

 それが、大きな体といかつい顔が特徴のキャラ・東堂葵の美意識の高さ。周囲からは「ゴリラ」と揶揄されているキャラですが、実はいつも身だしなみには気を遣っており、毛の処理・制汗などは欠かさないそうで、いつもいい匂いを発していることが発端で呪術高専に通う女子には逆に嫌われている原因になっているようです。その嫌われ度が分かるシーンが、姉妹校の交流会で行われた野球の試合。東堂が故意に顔面デッドボールを当てられた時、味方であるはずの京都校からも「ナイッピー」と声が送られるシーンがありました。

 伏線も多いこの作品。一見、本筋とは関係のないように思える裏設定ですが、これからのストーリーのどこかで、またキャラを引き立てるひとつの要素として東堂葵の美意識の高さが役に立つ瞬間がくるかもしれません。

(井上椋太)

【画像】『呪術廻戦』の世界をより深く知る書籍

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