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【漫画】やることが多すぎる…「人間生活忙しすぎて挫けそう!」の悲鳴に読者も共感

中島悠里さんが『人間生活忙しすぎて挫けそうな話』をTwitterで公開しました。現代人が悩まされがちな“忙しさ”について描いたマンガで、読者からも「私だけじゃなかったんだ」と多くの共感の声が集まっています。

少し立ち止まって“人間生活”を振り返るきっかけになる作品

1日が24時間ではとても足りない!(中島悠里さん提供)
1日が24時間ではとても足りない!(中島悠里さん提供)

 仕事に健康維持に自分磨き。何もかもしっかりとこなして生活しようと頑張ると、とにかく時間が足りないと感じることは多いものです。

 そんな忙しすぎる“人間生活”に「挫けそう」という感想を、中島悠里さん(@jimapahinasu)がハイテンションなマンガで表現して公開しました。読者からは「ほんとこれ」「分かります。幸せって何でしょう?」などの共感の声が多く寄せられています。

 作者の中島悠里さんに、お話を聞きました。

ーー中島悠里さんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。

 昔からマンガや絵を描くのが好きで、小学校・中学校・高校とノートに鉛筆でストーリーマンガをぼちぼち描いていたのですが、とにかく描くのが遅く、また1からキャラクターやストーリーを考えるのが苦手で、1冊描き上げるのに1年かかったりしておりました。

「こりゃいかん、1度投稿なるものをしてみなければ」と大学生の頃に無謀にも「ジャンプ」に1回だけバトルマンガを投稿したのですが、まあまず“つけペン”の扱い方も良く分からず、スピード線や背景を描くのが苦手だし、建物を描くのが難しいから森の中の話にすればいいかと設定したら木の茂みの“アミカケ”をひたすら描く羽目になるわ、そもそも始まりと終わりで話のつじつまを合わせるのも激ムズだし「向いてねー!」となって、そこからマンガは描いていませんでした。そしてもちろん、投稿作は箸にも棒にも掛からず……。

 そんな感じだったのですが、マンガを再び描き始めたきっかけは2014年にスペイン長期旅行に行っていた当時に生存報告としてブログに長文で記録していたことでした。とにかく端折ることなく1日のおはようからおやすみまでをみっっちり書いていたので、友達に「文章だと読みにくい。マンガにしてほしい」と言われ、好きで読んでいた漫画家・かわかみじゅんこさんの『パリパリ伝説』などを参考にちょっとずつマンガにしていきました。今度は自分が主人公でキャラクターが定まっているし、みっちり描いていたおかげでエピソード構成がしやすく「おや? もしや私はコミックエッセイの方が向いている?」となりました。

ーー今回、お忙しいなかで、さらに忙しさを増やすことになる“取材”にもご協力いただき恐縮です。なぜ断ることなく、快く引き受けて下さったのでしょうか?

 取材していただくことに憧れていたからです。「どんな質問してくださるのかな~!」と楽しみにしておりました! ありがとうございます!

ーー特に現代では“人間生活の忙しさ”は難しい問題ですが、中島悠里さんご自身は、どのように向き合っていきたいとお考えですか?

 全然向き合えておりません……! 時間と集中力がなさすぎて、すぐ1日が終わります! 助けて~!

 とはいえ、2021年のお正月に肩の筋をおかしくしたり、画面を見すぎて片頭痛が多くなったり、健康診断に引っかかったりしては作業に支障をきたしていたので、“とにかく身体の健康が1番!”を心掛けて、亀の歩みながら人間生活に取り掛かっております。

『29歳、ひとりスペイン巡礼800キロの旅』も好評連載中(中島悠里さん提供)
『29歳、ひとりスペイン巡礼800キロの旅』も好評連載中(中島悠里さん提供)

ーー作品に対する読者からの反応で、特に印象に残った声があれば教えて下さい。

 今回のエピソードには圧倒的に「分かる! 人間って本当に忙しい!」というものが多かったのですが、それに続いて「こんだけやること多いんだからそりゃ大変だよ! 生きてるだけで偉すぎない!? 私たち!!」という反応もありました。

「ぼんやりモヤモヤしてたことを言語化して下さってありがとうございます」と言って下さった方もいて、「こんなに人間生活ジタバタしてるの自分だけか? え!? 私の能力低すぎ!?」と思っていたのですが、たくさんの方に共感してもらえ、そして少しは読んだ人の励ましになったようで、マンガにして言語化、可視化して良かった……とこちらが励まされました。

ーー中島悠里さんは、“人間生活の忙しさ”とは対極的にも思える旅行記マンガ『スペイン巡礼800キロの旅』もcakesで連載中です。そちらについてもよろしければ、概要や見どころのご紹介をお願いいたします。

 おおまかにまとめると、“スペイン版お遍路さん800キロを1か月ほどかけてひとりで歩いてきたよ!”という旅行記なのですが、スペイン巡礼に行かれた方のエッセイはいろいろあったので、どうせならマンガとして違う角度でお伝えしたいなと思い、臨場感やスピード感を表情や動きで出したり、小ネタ挟みをを心掛けて描いております。

 とにかくトラブルが多く、膝を痛めたり、仏教徒なのにいきなり本格的なミサに参加することになって「ヒェェ!」となったり、トイレがなくて脂汗をかいたりといろいろあったのですが、それを悲惨すぎないように「皆笑って! ジタバタしている中島を笑っておくれよ!」という気持ちで描いてます。あと、とにかく人に助けられた旅で、出会った人たちが魅力的な人ばかりだったので読者の方たちも好きになってほしいなと思って描いています。

 これからのエピソードは本格的にひとり旅編に入るのですが、なかなか海外旅行に行けない今だからこそ、今度はより旅の楽しさが少しでも伝わる内容になればいいなと思っております。早くお届けできるように頑張ります!

ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?

 今はスペイン巡礼以外は単発のお役立ちマンガや小ネタマンガばかりを描いていますが、旅行記以外のテーマを決めた日常話を定期的に公開していけたらなと思っております。コロナが収まったらお出かけレポマンガも描きたいですが、今はそこに向けて技術を磨いていこうと思います。

 また、マンガに関係ないのですが小物を集めるのが趣味なので、自分でも招き猫や動物など小さい置物の制作をして販売できたらなと思っております。

(マグミクス編集部)

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