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カードバトルホビー『マジカパーティ』は簡単なのに奥深い! 古参プレイヤーが解説

2021年4月から放送開始したアニメととともに展開が始まったカードバトルホビー『マジカパーティ』(タカラトミー)は、アニメの面白さと斬新なシステムで話題急上昇中です。簡単で奥深い戦略が楽しめるゲーム要素を、プレイヤー目線でレポートします。

カードの「パック開け」から楽しめる要素が満載

TVアニメ『マジカパーティ』主人公のケズル
TVアニメ『マジカパーティ』主人公のケズル

 みなさんは2021年4月から放送開始したTVアニメ『マジカパーティ』をご存じでしょうか? 放送時間が日曜日朝9時半からという視聴率激戦区ですから、まだ見たことない方もいるかもしれません。

 魔法使いがマジン(作品中のモンスター)を召喚して戦う……という内容のアニメですが、そのバトルを再現したカードバトルホビーも発売されています。そこでトレーディングカードゲーム(TCG)歴25年という古参プレイヤーの筆者が、カードバトルホビー『マジカパーティ』を体験し、その面白さやゲーム性についてご紹介したいと思います。

 TCGアニメの多くは、実際にゲームをプレイして、カードに描かれたモンスターが実体化するかのような盛り上がりでストーリーが進んでいきます。このカードに描かれたモンスターがバトルするかのような描写が、これまでのTCGアニメの基本的パターンでした。

 しかし、本作のアニメでは実際にマジンを召喚して戦うという流れを中心としています。作品内で登場するカードバトルホビーの『マジカパーティ』は、普通のカードゲームという形で登場していました。「これまでと違ったTCGアニメだ」と筆者は思ったのですが、実際のカードを手に取っていろいろと納得します。

 これは、アニメでのマジンたちのバトルを再現したカードバトルホビー。すなわち、これまでのTCGアニメがカードバトルをアニメ化していたこととほぼ真逆でした。なるほど今までのTCGを題材にしたアニメと一線を画すわけです。

 この革新的というか、コロンブスの卵のようなアイデアの数々はカードにもありました。TCGの楽しみのひとつと言えば、「パック開け」です。高レアリティのカードが入っているように願ってパックを開け、念願のカードが出たときの快感は、誰もが共感できることでしょう。

『マジカパーティ』のカードパック「マジカパック エピソード1L」(左)と、「マジカパック エピソード1R」(右)。それぞれ、18キャラのなかから3枚がランダムで封入されている(マグミクス編集部撮影)
『マジカパーティ』のカードパック「マジカパック エピソード1L」(左)と、「マジカパック エピソード1R」(右)。それぞれ、18キャラのなかから3枚がランダムで封入されている(マグミクス編集部撮影)

 しかし『マジカパーティ』のパックは開けただけで終わりではありません。ノーマルカードだと思っても、それがウルトラレアカードになる可能性もあるからです。

 この『マジカパーティ』のカードは、スクラッチ印刷で本来の絵や数値が隠れているものがあって、それをケズることで進化後のキャラの絵になったり、テキストが強力なものに変わったり、レアリティがアップしたりします。つまりパック開けの後にも楽しみがあるのです。しかも、隠れている部分は1か所とは限りません。

 この部分は、アニメでマジンを召喚する際、毎回スクラッチしてそこから飛び出すという演出で表現されていました。

 また、カードには通常見えないテキストも隠されています。この部分は感温印刷で、何度も浮き上がったり消えたりと、一度限りのギミックではありません。

 以上のようなアニメで表現されていた、魔法のように変化するカードということで、筆者も目からうろこが出る思いでした。パック開けだけでこれだけ楽しめるカードバトルホビーはそうありません。

【画像】面白さの秘密はカードに…? 『マジカパーテイ』を構成するアイテムたち(8枚)

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