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2021年春クールを盛り上げた、『オッドタクシー』など“ダークホース”アニメ5選

豪華スタッフ陣の2クールアニメが、「ロボットアニメ最高傑作」に?

●ロボットアニメの「最高傑作」? 第2クールから進化を発揮した『バック・アロウ』

アニメ『バック・アロウ』キービジュアル (c)谷口悟朗・中島かずき・ANIPLEX/バック・アロウ製作委員会
アニメ『バック・アロウ』キービジュアル (c)谷口悟朗・中島かずき・ANIPLEX/バック・アロウ製作委員会

 監督を『スクライド』『コードギアス 反逆のルルーシュ』の谷口悟朗氏、シリーズ構成や全話脚本を『天元突破グレンラガン』『キルラキル』の中島かずき氏が務めた『バック・アロウ』は2021年1月に放送がスタート。

 春からの第2クールはその陣容にふさわしい盛り上がりとなり、特に“燃える”アニメの美味しいところを詰め込んだ終盤の戦いは、先に挙げた作品のそれにまったく引けを取らないものです。

 音楽を担当したあの田中公平氏も、Twitterで「ロボットアニメの最高傑作と言っても過言では無いような」と触れるほどの白熱ぶりでした。この作品は、「dアニメストア」「Amazon Prime Video」「U-NEXT」などで観ることができます。

●濃い味付けに癒やされる変身もの『Fairy蘭丸~あなたの心お助けします~』

アニメ『Fairy蘭丸~あなたの心お助けします~』キービジュアル (c)馬谷たいが/F蘭製作委員会
アニメ『Fairy蘭丸~あなたの心お助けします~』キービジュアル (c)馬谷たいが/F蘭製作委員会

『Fairy蘭丸~あなたの心お助けします~』は、『プリティーリズム』『KING OF PRISM』シリーズで知られる菱田正和監督によるオリジナル作品です。話は夭聖(ようせい)である5人の男性が女王の名を受け、人間界でつらい環境にある女性の心を助けて愛著(あいじゃく)を集めていくというもの。

 濃いめな味付けのキャラクターと演出、最近のアニメでは異色な歌謡曲チックな挿入歌、変にリアリティのある各話のゲストヒロインが巻き込まれているトラブルなど、見どころは多数。女性向けの変身ものということからか、一部では「夜のプリキュア」という呼び声もありますが、それだけに留まらない数々の妙味は、作中の女性たちと同じく、視聴者の鬱屈も吹き飛ばすのに充分なものでした。この作品は、「dアニメストア」「Amazon Prime Video」「U-NEXT」などで観ることができます。

●地方+女子高生部活ものの逸品『やくならマグカップも』

アニメ『やくならマグカップも』キービジュアル (c)プラネット・日本アニメーション/やくならマグカップも製作委員会
アニメ『やくならマグカップも』キービジュアル (c)プラネット・日本アニメーション/やくならマグカップも製作委員会

 地方を舞台にしたもの、女子高生による部活ものは最近のアニメの定番ですが、それらの魅力を組み合わせたのが『やくならマグカップも』です。本作は多治見市にやってきた主人公の女子高生・姫乃が陶芸部に入部し、部活を通じて陶芸の楽しさや多治見市の魅力を知っていくというストーリーです。

 しかし、15分1クールの話ながらそうした定番展開だけでなく、創作の苦しさや家族のあり方といった面までアプローチする、暖かく豊かな物語でした。実写パートも併せて放送されていた『やくならマグカップも』ですが、すでに第2期『二番窯』の放送が決定済み。そんな本作は、「dアニメストア」「Amazon Prime Video」「U-NEXT」などで観ることができます。

(はるのおと)

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