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「娘」はヒットの法則? 割と“なんでもアリ”な擬人化キャラがいた!

実在の競走馬を擬人化したスマホゲーム『ウマ娘』が異例の大ヒットを記録していますが、日本の擬人化キャラには「〇〇娘」という名称が多用されています。メジャーなものから密かに地方で活躍するキャラまでを見ていきます。

「〇〇娘」は地方活性化のカギ?

『ウマ娘 プリティーダービー』 (C)Cygames, Inc.
『ウマ娘 プリティーダービー』 (C)Cygames, Inc.

 日本では擬人化したキャラクターブームが長く続いています。最近のヒットといえばサイゲームスが2021年2月にリリースしたスマホゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』ではないでしょうか。7月には900万ダウンロードを突破する大ヒットを記録し、実在する競走馬を美少女に擬人化するという大胆なコンセプトから、競馬ファン・アイドルファン・ゲームファンなど多方面から支持されています。

『ウマ娘』という率直なタイトルもですが、擬人化したキャラクターコンテンツにはよく「〇〇娘」という名称がつけられています。ウマ娘と同じくゲームのヒットで言えば、2013年から展開している『艦隊これくしょん-艦これ-』では、潜水艦や駆逐艦など旧日本海軍の実在した艦船を中心に擬人化した「艦娘(かんむす)」を集めて戦うゲーム要素で一大ブームを巻き起こしています。

 さらに動物で言えば、“イカ”を擬人化したものも。「週刊少年チャンピオン」で連載され、TVアニメも2期まで製作された『侵略!イカ娘』は、その名の通りイカを擬人化した少女が主人公。「~じゃなイカ?」「~でゲソ」という口調がネットで流行しました。

 これら3つは比較的アニメやゲームファン以外からの認知度も高い印象ですが、一方でひたむきに地方活性化に立ち向かっている「〇〇娘」たちも存在しています。

 玩具・模型メーカーのトミーテックが2005年から制作しているのが「鉄道むすめ」です。全国各地の鉄道会社とタッグを組み、駅員や運転士など実際の鉄道会社の制服を着た美少女キャラクターを展開しています。すでに100人ものキャラクターが誕生しており、ドラマやアニメ版も制作されています。フィギュアなどの関連グッズも、アニメ・鉄道両ファンから人気となっています。「鉄道むすめ」シリーズは町おこしとしても活用されており、埼玉県久喜市の商工会では東武鉄道の協力を得て鉄道むすめ「栗橋みなみ」の生誕イベントを毎年開催。赤字に苦しんでいた近江鉄道では、増収策のひとつとしてキャラクターグッズの販売を行なっていました。

 さらに温泉をモチーフにした「〇〇娘」プロジェクトも存在しています。2016年からスタートしたのが全国の温泉地をキャラクター化した『温泉むすめ』。温泉の名所である草津には「草津結衣奈」、箱根には「箱根彩耶」など温泉地の名がつけられたキャラクターが100人以上誕生しており、自らの温泉地をPRするためにアイドルとなって日本一を目指す物語です。メディア展開としてもコミックやノベル、ゲームやアニメなど多面的に行われており、声優のトークイベントやロケを現地で開催して“聖地化”することで地域の魅力を広めています。

 擬人化コンテンツは日本特有などとも言われていますが、数年前には海外でも貴重な擬人化キャラが誕生し話題になりました。台湾ではイカではなく“桜エビ”を擬人化した「絢桜(シェンイン)」というキャラクターも誕生し人気になっているようです。

(椎名治仁)

【画像】毎年行われている「鉄道むすめ」の生誕イベント

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