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『ウマ娘』ブルーレイ11万枚の衝撃。アニメ配信全盛の時代に「未踏の記録」なるか?

2021年5月26日に発売されたTVアニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season2』のブルーレイBOXが初週に11万枚以上を売り上げ、大きなインパクトをもたらしました。すでにアニメは配信での視聴が中心となっている現在ですが、果たして今後、この記録を超える作品は登場するのでしょうか?

「快挙」の背景はアプリとアニメの相乗効果?

2021年5月に発売され、空前の初週販売数を記録している「『ウマ箱2』第1コーナー アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』トレーナーズBOX」Blu-ray(東宝)
2021年5月に発売され、空前の初週販売数を記録している「『ウマ箱2』第1コーナー アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』トレーナーズBOX」Blu-ray(東宝)

 2021年5月26日に発売されたTVアニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season2』のブルーレイ「ウマ箱2 第1コーナー トレーナーズBOX」が初週に約11万枚を売り上げ、アニメ市場に大きなインパクトをもたらしました。

 TVアニメのブルーレイ初週販売枚数としては、過去最高だった『ラブライブ! 2nd season』の約8万2千枚をはるかに超えて歴代1位に躍り出る結果となりました。累計販売数についても『新世紀エヴァンゲリオン』の約13万枚が最高となっているため、2週目以降の動向しだいでは「ウマ娘」が記録を塗り替える可能性が高くなっています。

 なぜこれだけの枚数を売ることができたのか。アニメのクオリティが極めて高いことも理由のひとつではありますが、特典として用意されたアプリ版のアイテムの豪華さが大きな要因となっているのは確実です。なお、アニメ版「Season1」ブルーレイBOXの初週売り上げは約1万6千枚と、こちらもかなりハイレベルな数字なのですが、11万枚の前ではさすがにかすんでしまいます。

 2021年2月にサービスを開始したアプリ版『ウマ娘 プリティーダービー』は、3月から5月にかけて3か月連続で100億円以上の売り上げを達成しており、早ければ6月にはサービス開始から半年を待たずして累計500億円の大台に到達する状況となっています。

 ほとんど売り上げを出せずにサービスを終了するアプリが多いなか、「ウマ娘」は近年まれに見る爆発力を見せ、日本のゲーム界をけん引している状況です。トレーナーたちが愛バたちに捧げる熱意がアニメの売り上げにも大きな影響をもたらすのも当然と言えるでしょう。

 とはいえ、アプリの人気がアニメのBDの売り上げをここまで顕著に跳ね上げた例はそこまで多くはありません。「ウマ娘」の開発・運営を行っている「Cygames」関連では2020年春にTVアニメ『プリンセスコネクト!Re:Dive』のブルーレイにアプリ『グランブルーファンタジー』の特典をつけて約2万8000枚を売り上げています。これも大成功と呼べる数字であり、その約4倍の数字を売り上げた「ウマ娘」がいかに突出した存在なのかを示すよい証拠となっていると言えるでしょう。

【画像】アニメのブルーレイ販売で「記録」を打ち立ててきた作品たち(5枚)

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