声優・折笠富美子が演じるふたつのタイプ かわいい少女・クールな女性、演技の軌跡
シャーリー、ルキア…違うタイプの女性も巧みに演じきる技術の高さ

幅広い演技を見せる折笠さんですが、声質は大きく分けてふたつのタイプに分かれていると思います。それは守ってあげたくなる鈴が鳴るようなかわいい声の妹タイプのキャラと、凛々しいイメージの強い低くクールな姐さんタイプのキャラでしょうか。そういうイメージから、筆者が印象的なキャラをチョイスしてみます。
折笠さんのかわいい女の子と言えば、『コードギアス 反逆のルルーシュ』(2006~2008年)のシャーリー・フェネットがまず思い浮かびます。日常パートでの学園生活では間違いなくヒロイン確定の存在感がありました。
『黒子のバスケ』(2012~2015年)の桃井さつきは、当初はトラブルメイカーに思えた存在でしたが、徐々に見えてきた心に秘めた純真な気持ちが魅力でした。最後に苦労が報われたような、ディスク特典で描かれた最終回後のエピソードはファンには必見です。
『スイートプリキュア♪』(2011年)の南野奏/キュアリズムは、プリキュアシリーズらしい女の子同士の友情描写が秀逸で、ケンカするほど仲がいいという演技がとても魅力的でした。シリアスからギャグまでいろいろな演技を見せています。
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』(2004年)のメイリン・ホークは出番こそあまり多くありませんでしたが、アスラン・ザラを助けての基地脱出のシーンはインパクトがありました。
一方、低くてクールなイメージのキャラと言えば、一番手に上がるのはやはり『BLEACH』(2004~2012年)の朽木ルキアでしょうか。長年、演じてきたこともあって折笠さんの代表作のひとつと言っても過言ではないと思います。近年、始まる新シリーズでも活躍を期待したいところです。
クールなイメージと言えば、『銀魂』(2006年)の柳生九兵衛も忘れてはいけません。シリアスなだけでなくギャグパートも多く、ほかの登場人物がツッコミを入れるようなボケっぷりが最高のキャラでした。
逆に冷静なツッコミが多いキャラだったのが、『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』(2009~2010年)のリザ・ホークアイです。まさしくクールビューティーな雰囲気を、声だけで具現化したような良さがありました。
このほかにもOVA『聖闘士星矢 冥王ハーデス冥界編』(2005年)以降の城戸沙織/女神アテナや、『ONE PIECE』(1999年~)では犬嵐銃士隊のワンダなど、大人の女性も多く演じている印象があります。
紹介したキャラたちを見ても、折笠さんはかわいい少女の声も、低くてクールな声も魅力的に演じてきた声優だと思いませんか? これからもさまざまなキャラに命を吹き込んで我々を楽しませてもらえればと思います。あらためて折笠さん、お誕生日おめでとうございます!
(加々美利治)




