いつの間にか消えた?特撮ヒーローとマフラーの歴史 『シン・仮面ライダー』で復活!
戦隊ヒーローも白マフラーをつけていた

●スーパー戦隊シリーズにおけるマフラー
続いてはスーパー戦隊シリーズに目を向けましょう。1975年の『秘密戦隊ゴレンジャー』、1977年の『ジャッカー電撃隊』はマントでしたが1979年の『バトルフィーバーJ』では全員が白いマフラーを身につけています。
以降、『電子戦隊デンジマン』『太陽戦隊サンバルカン』『大戦隊ゴーグルファイブ』まで4作連続、この白いマフラーが続きました。しかし、1983年『科学戦隊ダイナマン』で途絶え、戦隊シリーズにおいてもマフラーが爆風に揺れることはなくなっていきます。
●そもそもヒーローたちの「マフラー」は何だったのか?
そもそも、あの「マフラー」は何なのでしょうか。視覚的効果に関しては既述の通りですが、メットとボディの隙間を覆うためという制作上の要請が存在していた、という話もあります。また1950年代のイギリスにおけるライダーファッションに長いマフラーが特徴として見受けられ、『仮面ライダー』は現実のライダーファッションと地続きでもあったといえるでしょう。
さて、昭和特撮におけるマフラーの歴史を見てきましたが、時代のところどころに置き忘れたままとなっているマフラーが復活する兆しも見られます。2023年公開予定の『シン・仮面ライダー』では、1号、2号とも鮮やかな赤いマフラーを身につけています。昭和に置き忘れたマフラーが、令和で再び風と踊ります。
(片野)