『金田一少年』不動高校は犯罪者の巣窟? 学祭ではメイド姿の死体まで
1992年10月に「週刊少年マガジン」で連載を開始し、いまや累計発行部数1億部を突破する大人気マンガとなった「金田一少年の事件簿」シリーズ。ときに主人公が通う学校の関係者が事件を起こすケースもあり、ネット上では「不動高校は犯罪者の巣窟」「殺人鬼養成所(笑)」といった声があがっています。
教師が生徒を殺害した事件も……

今年2022年で連載30周年を迎える「金田一少年の事件簿」シリーズは、かの有名な名探偵・金田一耕助の孫・金田一一(きんだいち・はじめ)が主人公のミステリーマンガ。現在は20年後の金田一を描いた『金田一37歳の事件簿』が連載されており、また2022年4月期スタートの新日曜ドラマとして、なにわ男子・道枝駿佑さん主演の『金田一少年の事件簿』が放送される予定です。
今なお人気の衰えない同シリーズですが、金田一が通う学校「不動高校」が事件の舞台になることも少なくありません。
たとえば「不動高校学園祭殺人事件」では文字通り、学園祭のさなかに写真部の男子生徒・伊志田純が死体となって発見されます。彼はアマチュアコンテストを総なめにしている天才高校生写真家で、そのビジュアルも相まって女子生徒の間では大人気。とはいえ、当の本人は「まったくバカだよな 女ってのは」「芸術とかいうとこんな写真 簡単に撮らせるんだから」などと女性を蔑視しており、過去には女子部員のある写真が原因で問題を起こしたこともあります。学園祭2日目、そんな伊志田はメイド姿の扮装で死体となって発見されました。
逆に不動高校の生徒が殺人犯となるケースもあり、「血溜之間殺人事件」では囲碁部の男子生徒・海峰学が他校の生徒を殺害しました。しかも被害者の首を切断し、逆さまにした碁盤の上にその生首をさらすという、極めて残虐な方法を取っています。事情が事情なだけに彼にも同情の余地があるとはいえ、高校生がひとりで一連の犯行をおこなったと思うとなかなか恐ろしい話です。
他にもシリーズ最初の事件「オペラ座館殺人事件」では演劇部の小道具係・有森裕二が顧問や部員たちを次々殺害したり、「学園七不思議殺人事件」というエピソードに至っては不動高校の物理教師・的場勇一郎がある口封じのために生徒を手にかけたり……。不動高校が舞台となった事件、あるいは不動高校の関係者が起こした事件は数知れません。
ネット上では「不動高校は犯罪者の巣窟」「もはやここまできたら、呪われてるとしか言いようがない」といったコメントがあいついでいます。現実世界でも、学校のなかで事件が起こるケースがないわけではありませんが、同作の不動高校では確かに事件が多すぎです。同校に通う生徒たちの青春にも影を落としているのではないか……と想像してしまいます。
(マグミクス編集部)