気持ちいいくらい横暴! マンガの「暴君」キャラ5選 圧倒的だが意外な一面も?
あまりにも強権的に振舞ったり、自分の強さを一点の曇りもなく信じて強気な行動に出たりする、マンガの「暴君」キャラ。今回はそんななかでも、横暴すぎて逆に清々しい5人を紹介します。
アメリカと友好条約を結ぶ最強生物

マンガ作品のなかで帝王のように振る舞う、とんでもない「暴君」キャラ。徹底的に不遜(ふそん)に振舞ったかと思いきや、時おり優しさや意外な配慮を見せる者、ひたすら最悪な存在に徹する者もいました。今回は、清々しいくらいの横暴ぶりを発揮した「暴君」たちを振り返ります。
●『鬼滅の刃』の鬼舞辻無惨
近年最も注目され、読者に愛されている悪役といえば、やはり『鬼滅の刃』の「鬼の王」こと鬼舞辻無惨でしょう。元祖にして最強の鬼であるのはもちろん、部下の鬼たちへの横暴なふるまい、それでいて「臆病さ」も感じさせる徹底管理ぶりも特徴です。
部下たちが自分の名前を口にしたら即抹殺、自分の分けた血が多い側近であればあるほど思考も色濃く読み取れ、勝手な行動は許さない、何かあったらすぐ呼び出すなど、ブラック気質満載な無惨様。アニメ化されている範囲では、やはり伝説の「パワハラ会議」の場面が語り草になっています。最初から下弦の鬼たちを皆殺しにするつもりで呼びつけているのに、相手の言葉尻をとらえてじわじわと心を折っていくドSぶり、まさに「暴君」としか言いようがありません。
●「刃牙」シリーズの範馬勇次郎
人気格闘マンガ「刃牙」シリーズで30年にわたり頂点に君臨し続けている、「地上最強生物」範馬勇次郎。戦場を渡り歩き、素手で敵を倒し続けるうちに、背中のヒッティングマッスルが異常に発達して鬼の顔に見えるため、「オーガ」と呼ばれ恐れられています。かつては全格闘家が戦いたがった戦士でしたが、「広大な宇宙が、光の速さでさらに膨張を続けるよう」に強くなり続けた結果、もはや誰も戦いを挑まない「孤高」過ぎる男になってしまいました。
その強さは、秘密裏に大国アメリカと個人で「友好条約」を結ぶほどに圧倒的。首相官邸も一瞬で制圧でき、各国の首脳陣をまとめて恫喝するほどの影響力を持っていました。自分が地面を殴ったタイミングで地震が止まれば「自分が止めた」と確信できるほど己の強さに自信を持っており、あらゆる格闘技に精通しつつもそれは「自分以外の全ての弱者が使うもの」として我流で戦います。
初期は強さにのみこだわる「暴君」のようでしたが、だんだんと自分より弱くても認める人物には彼なりの礼儀を示したり、息子・刃牙にまっとうな言葉をかけたり、完璧なテーブルマナーを見せたりと、人間力の面でも底知れなさを発揮しています。
ちなみに、生まれた瞬間から助産婦さんや母親に、「命令」するほどの最強ぶりを見せていました。