ファミコン時代の「ジャンプ名作ゲーム」3選 悟空、ケンシロウら夢の共演!
ファミコン世代の方は、子供の頃にジャンプマンガ原作のゲームを遊んだ人も多いのではないでしょうか。今もたくさんのマンガがゲーム化されていますが、ファミコン時代は100万本も売れるような大ヒットタイトルがいくつもありました。ジャンプマンガゲームの礎となった作品を語ります。
まだレッドリボン軍までだった 最初の『ドラゴンボール』ゲーム

ジャンプマンガのゲーム化といえば、何を思い浮かべますか? 定番の『ドラゴンボール』や、今なら『鬼滅の刃』を遊んでいる人も多いでしょう。そのルーツをたどっていくと、ファミコン時代にはすでにたくさんのマンガがゲーム化され、大変な人気を誇っていました。
今回はそんな、ファミコン時代にゲーム化されたジャンプマンガの作品について語っていきます。
数えきれないほどたくさんのゲーム化作品が発売されている『ドラゴンボール』ですが、記念すべき1作目は1986年発売の『ドラゴンボール 神龍の謎』。主人公の孫悟空を操作するアクションゲームですが、スーパーサイヤ人になったりはしません。『ドラゴンボール』の連載開始が1984年、当時はまだ子供時代の悟空がブルマやウーロンたちとドラゴンボールを集め、レッドリボン軍と戦っているあたりです。
敵を倒すと落とすポイポイカプセルのなかからアイテムが出て、如意棒で戦ったり、筋斗雲でワープしたり、カメハメ波を撃つこともできて、当時の子供たちが悟空になりきって遊ぶ要素が満載でした。狼牙風風拳(ろうがふうふうけん)を操るヤムチャ、触るだけで相手をニンジンにしてしまうウサギ団など、原作初期の敵もたくさん登場します
ただし、原作がレッドリボン軍までしかありませんので、ゲームを進めていくと途中から敵がオリジナルキャラになり、原作とは全く関係のない展開になってしまうのは少し残念だったかもしれません。しかしこれが大ヒットし、その後数々の続編が発売されることになります。
●秘孔をついてあべしを取れ!? 『北斗の拳』
ドラゴンボールと同時期に発売されたジャンプのゲーム化作品には、『北斗の拳』があります。横スクロールのアクションゲームで主人公のケンシロウを操作してユリアを救う旅に出ます。
『北斗の拳』といえば「あべし」や「ひでぶ」といった独特の断末魔が有名ですが、ファミコン時代では音声で再現はできませんでした。その代わりに、雑魚敵を倒すと「あべし」という文字が浮かんで上方向に飛んでいくので、それをケンシロウが取るとパワーアップするシステムになっていました。あべしを7つ集めると上半身裸になって最強の状態になるのですが、よく考えるとあまりにシュールな絵面で笑ってしまいます。
ステージを進むとボスが待ち受け、ハートにはじまり、サウザーや、最後はラオウとも戦えます。ボスは攻撃をあてることで体力を減らして倒しますが、特定の攻撃を決めると残り体力に関わらず秘孔を突いて相手を爆発四散させることができ、「北斗百裂拳」といった必殺技が表示されます。『北斗の拳』らしく、それでいてアクションゲームとしてもオリジナリティのあるシステムに仕上がっていました。