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「ダメ」扱いだけど有能なキャラ5選!戦闘力も人間力も一般的にはすごすぎ!

ダメ扱いされがちだけど実質世界を救った男

ダンディなハンチョウが主役『1日外出録ハンチョウ』第1巻(協力:福本伸行 原作:萩原天晴 マンガ:上原求、新井和也/講談社)
ダンディなハンチョウが主役『1日外出録ハンチョウ』第1巻(協力:福本伸行 原作:萩原天晴 マンガ:上原求、新井和也/講談社)

●『ドラゴンボール』のミスター・サタン

『ドラゴンボール』のミスター・サタンも普段は見栄っ張りのおっちょこちょいなポジションですが、それは孫悟空やベジータなど宇宙を代表する最強すぎる戦士たちのなかにいるためであり、地球レベルで考えれば格闘技の世界チャンピオンで、銃を所持した相手にも勝てるほどの十分な実力者です。

 しかも「セル編」では危険を顧みずに悟飯覚醒のキッカケとなる16号の首を近くまで運んだり、「魔人ブウ編」では元気玉のエネルギーを集めるために地球人に呼びかけたりするなど、実質世界を救ったひとりと言えるでしょう。また魔人ブウと友好的な関係を築いたことについては、ピッコロまでもが娘のビーデルに「力はオレたちにかなわんかもしれないが やはりおまえの父は誇り高い世界チャンピオンだ……」と賛辞を送っています。

●「刃牙」シリーズの末堂厚

 筋肉ムキムキで好戦的だが、結局は範馬刃牙や主要キャラにやられてしまう「かませ犬」。そんな「刃牙」シリーズに数多くいる、やられキャラのひとりに見られがちなのが、作中で刃牙が最初に戦った男・末堂厚です。しかし、こちらも刃牙たちの強さがあまりに人間離れしているだけであって、戦績は「リアルファイトトーナメント空手道選手権大会」の三年連続王者で、ベンチプレスでは270キロを持ち上げ、裸足で100メートルを11秒台で走るという、類まれなる身体能力の持ち主です。

 しかも「最凶死刑囚編」にてドリアンとジェットコースターの上で戦った際には、愚地独歩から教わった三戦(サンチン)の構えを思い出し、不安定すぎる足場のなかバランスを崩さずに見事な正拳突きを喰らわすなど、まるで主人公のような覚醒シーンを見せました。戦う相手が毎回バケモノすぎるのが、末堂の哀しいところです。

●『賭博破戒録カイジ』の大槻班長

 最後は『賭博破戒録カイジ』に登場する帝愛の地下労働者のE班・大槻班長です。借金のカタに地下労働させられている時点で作中では「クズ扱い」ですし、地下チンチロリン対決でのイカサマや、それがバレたときの見苦しい「ノーカン」連呼、そして最後には散々イジメていたカイジたちにすべての金を取られてしまう豪快な負けっぷりなどから、姑息な敗北者というイメージが強いです。しかし、よく考えればリスクの高いイカサマでここまで生き延びるだけでもなかなかできることではありません。

 また大槻を主人公にしたスピンオフ作品『1日外出録ハンチョウ』では、別の優秀さも見せています。地下労働者たちからむしり取った金で外出の権利を獲得した大槻が、店で料理を食べたり、仲間とプチ旅行を楽しんだりする内容ですが、そこには工夫人生を謳歌する大人の男の流儀が詰まっています。料理も得意で商才もあり、対人コミュニケーション能力も高い大槻は、道さえ踏み外さなければかなりの大物になっていたかもしれません。

 普段ダメ扱いされがちなキャラは、「周りがすごすぎる」ことが多く、運が少し足りないキャラとも言えそうです。

(吉原あさお)

【画像】もうダメとは言わせない!不遇な男たちの活躍が詰まった作品(5枚)

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