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攻撃はエグいけど見た目はキモカワな『ジョジョ』敵スタンド 会話もできるのが魅力?

『ジョジョの奇妙な冒険』のスタンドのビジュアルは、どれも一度見たら忘れないくらい個性的です。なかでも「キモい」だけでなく、「カワイイ」要素も内包した、秀逸なスタンドたちを紹介します。

いろいろ世話を焼いてくれる「ヨーヨーマッ」だが……

ネコ耳がかわいい?「キラークイーン」が表紙の『ジョジョの奇妙な冒険』38巻(集英社)
ネコ耳がかわいい?「キラークイーン」が表紙の『ジョジョの奇妙な冒険』38巻(集英社)

『ジョジョの奇妙な冒険』(著:荒木飛呂彦)に登場する「スタンド」は、どれも荒木先生の独自のセンスが詰まった忘れがたい見た目をしています。また、敵のスタンド能力は凶悪なものが多いですが、そのなかには読めば読むほどに愛おしく感じてしまう「キモカワ」なデザインのものも登場しました。

 ラスボスのスタンドで言えば、殺人鬼・吉良吉影の凶悪すぎる爆殺スタンド「キラークイーン」は、一応かわいいの王道要素である「ネコ耳」を持っています。また、ファニー・ヴァレンタイン大統領の「D4C」も、その能力と正式名称「Dirty_deeds_done_dirt_cheap(いともたやすく行われるえげつない行為)」の禍々しさに対して、長い耳が特徴的で色使いもピンクが多く、凶悪ながらもキモカワなスタンドと言えるでしょう。今回は他にもいる、相手にはしたくないけど、はたから見ていると「キモカワ」な敵スタンドたちを振り返ります。

●スタンド黎明期 第3部の「キモカワ」担当「女帝」

 まず、初めて「スタンド能力」という概念が導入された3部を見てみましょう。初期のスタンド能力は空条承太郎の「スタープラチナ」のような比較的ヒーロー然としたデザインのものも多いのですが、一方で花京院典明の「ハイエロファントグリーン」のように、スタイリッシュさと「生物」としての禍々しさを兼ね備えた秀逸なデザインのスタンドも多いです。

 そのなかで醜悪だけどちょっとかわいいスタンドといえば、「チュミミ~ン」なる奇声でもおなじみの人面瘡スタンド「女帝(エンプレス)」が印象的です。取りついた相手に迷惑しかかけない、一切愛せないミギーのようなスタンドでした。しかし、ジョセフ・ジョースターとは半ばコントチックなやりとりを見せており、「あちょぉー!」と一丁前にカンフーポーズを決めたり、ジョセフを「パパ」と呼んでみたりと、キモいけど定期的に「チュミミ~ン」の声を聴きたくなる程度には、愛される存在になっています。

●最も「キモい」し「かわいい」? 第5部の「ノトーリアス・B・I・G」

 その能力の特異性からか、たびたび話題になるのが、5部に登場した刺客・カルネのスタンド「ノトーリアス・B・I・G」です。本体が死んでから本領を発揮するスタンドで、能力は周囲で最も早く動くものを感知し、自動で追尾して攻撃(捕食)するという恐ろしい存在でした。

 ジュクジュクとした肉塊が迫るビジュアルはシリーズ屈指の「キモさ」なのですが、スタンド本体のデザインはというと、ちょっと体を半分作り忘れたイルカちゃんみたいで、なんともかわいいのです。「キモカワいい」というよりかは、「キモい」し「かわいい」という、両義性を持つ稀有なスタンドと言えるでしょう。他に本体が死んでいるスタンドでいえば、4部の「チープ・トリック」もしゃべり方込みでキモカワです。

●忘れられない世話焼きキモカワ野郎 第6部 「ヨーヨーマッ」

 第6部に登場したのが、標的にひたすら話しかけて「お世話をする」という新しいアプローチのキモカワ自動追尾スタンド「ヨーヨーマッ」です。パイナップルとカエルを掛け合わせたような出で立ちの「ヨーヨーマッ」は、挙動もまたなんとも不気味でした。

 手早く椅子をこしらえたり、マッチ棒パズルを出題したりして相手にへりくだるだけでなく、攻撃しても喜んでさらに求めてくるだけで効果はありません。もちろん、こうした嗜虐心をあおる行動は全て演技で、虎視眈々と自分の超危険な「唾液」で相手を溶かすスキを狙っているのです。この攻撃方法はキモカワではなく、シンプルに「キモい」ものでした。しかし、彼の負け方はどこか哀れで、ビジュアルとも絶妙にマッチして哀愁を誘います。

 他にも、4部の音石明の「レッド・ホット・チリペッパー」や、6部のミューミュー看守の「ジェイル・ハウス・ロック」、8部の八木山夜露の「アイ・アム・ア・ロック」など、ちょっと可愛く見えてくる敵スタンドは多数います。9部にはどんなキモカワスタンドが出てくるか、今から楽しみです。

(片野)

【画像】『ジョジョ』のだんだん好きになる「キモカワスタンド」をふり返り!(6枚)

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