『チェンソーマン』二部も絶好調!藤本タツキ作品でたびたび話題になる映画ネタとは
タイトルがすでに伏線だった?読んだ後に気づいた映画ファン続出

『ルックバック』に続いて公開された読み切り、『さよなら絵梨』は病に侵された母からの願いで映画を撮り始めた主人公・優太と謎の美少女・絵梨の物語です。
絵梨からアドバイスされながら映画を撮影することとなった優太は、やがて絵梨が抱えているある秘密を知ります。絵梨の正体とは、1000年以上も生きる吸血鬼だったのです。
絵梨(エリ)という名前と吸血鬼である点は2008年のスウェーデン映画『ぼくのエリ 200歳の少女』と共通しており、映画好きの間では「読んだ後になるほどと思った」というツイートが多く見られました。その結果、『さよなら絵梨』公開後には『ぼくのエリ』というタイトルも同時にトレンド入りしています。
『ぼくのエリ 200歳の少女』は公開当時、ミニシアター作品であったため上映館数も少なく、観た人も限られている状態でした。しかし『さよなら絵梨』がきっかけとなり、魅力を布教する人もいます。このように、藤本先生は名作映画を作品を通して多くの人に広めているのかもしれません。
ちなみに、そんな藤本先生の映画マニアぶりがいちばん反映されているキャラといえば、連載デビュー作の『ファイアパンチ』(少年ジャンプ+)に登場した約300歳の再生の祝福者・トガタです。荒廃した未来世界でも多数の映画データを持つ熱狂的な映画マニアで、データを失った後は主人公・アグニを主人公にドキュメンタリーを撮ろうとする筋金入りの映画好き。会話のなかに『ダイ・ハード』のセリフやトム・クルーズの裏話まで飛び出してくる楽しさだけでなく、ストーリー面でもトガタの映画好きが大きく関係するという、藤本先生ならではのキャラでした。8巻で完結するマンガなので、『チェンソーマン』から藤本ワールドにハマった人は、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
(田中泉)


