どこまでが「レトロゲーム」? ファミコン、それともPS3? あなたのご意見を募集【アンケート実施】
昭和に始まった家庭用ゲームの歴史は、この令和にも続いています。どこまでが新しく、そしてどこからがクラシカルなゲームになるのか。その傾向を調査すべく、今回は「あなたにとってのレトロゲームは、どこまで?」をテーマとする読者アンケートを実施します。
あなたにとって、どこからが「レトロゲーム」?

「PlayStation 5」に「Nintendo Switch」、まだまだ現役の「PlayStation 4」など、今も数々の家庭用ゲーム機が国内外で活躍中です。スマートデバイスによるゲームプレイも一般化していますが、昨今ではそれぞれの特徴に特化し、適切な共存と住み分けを見せています。
家庭用ゲーム機の歴史は古く、国内だけでも1970年代前半まで遡ることができます。ですが、国民的なレベルで普及し、ゲームファン以外にも良く知られるようになったのは、1983年発売の「ファミリーコンピュータ」から。それから40年近い時間が流れ、今も多くの方が家庭や自室でゲームプレイを楽しんでいます。
最新のゲーム機があれば、時代を象徴する存在へと移り変わったものもあります。そうしたゲーム機やゲームソフトは、本来「クラシカル」や「クラシック」と呼ぶべきですが、通称として「レトロゲーム」といった呼び方が定着しています。
しかし「レトロゲーム」の絶対的な定義はなく、線引きも定かではありません。ファミコン時代を「レトロゲーム」と呼ぶ人もいれば、「PlayStation 2」にレトロ感を覚える方もいます。
そこで今回、「あなたにとってのレトロゲームは、どこまで?」と題する読者アンケート企画を実施し、その線引きへと迫ります。時代別にいくつかの項目を用意したので、「ここまでがレトロゲーム」とあなたが考える項目にご投票ください。
また、これまでのゲーム史を大きく3つに区切って振り返るので、判断の一助にどうぞ。

●家庭用ゲームブームの幕開け! ファミコンからスーファミまで
1983年に登場したファミコンが、日本全国に一大ブームを巻き起こす立役者となりました。当時、アーケードでしか遊べなかった最新ゲームの数々が、完全移植ではないとはいえ、家でいくらでも遊べる…その事実は、多くのゲームファンに衝撃を与えました。
また、当時人気の高かったシューティングゲームをはじめ、『スーパーマリオブラザーズ』、『ドラゴンクエスト』、『ファイナルファンタジー』といった、ファミコンでしか遊べない名作たちがファミコン人気を後押し。多数のライバルを押しのけ、国内外で大きな支持を集めます。
のちに出た「PCエンジン」や「メガドライブ」もゲームブームに華を添えましたが、ファミコンの後継機「スーパーファミコン」の人気が圧倒的で、1980年代~1990年前半は任天堂の黄金期そのものでした。
●ゲーム業界に革命を起こした「初代PlayStation」と「PlayStation 2」
これまでのゲームは、いわゆる「ドット絵」と呼ばれる2D表現が主流でしたが、1994年代中盤から新たな流れが加わりました。特に大きかったのは、3D対戦格闘ゲーム『バーチャファイター』を引っさげた「セガサターン」、そして3D表現に特化した初代「PlayStation」(以下、PS)の存在です。
どちらのハードも、立体的な描写を取り入れたゲームが多数登場。それまでの2Dゲームに慣れていた家庭用ゲーム機のユーザーは、斬新な世界と新たな可能性に惹かれ、3Dゲームの虜(とりこ)となります。そのなかでもPSは、ハードの性能を存分に駆使した『ファイナルファンタジーVII』などが高く評価され、たちまち業界のトップランクへと躍り出ました。
この勢いは後継機の「PlayStation 2」にも受け継がれ、PS勢の黄金期を展開。特徴的だった3D描写に磨きをかけ、その表現は実写に近づきつつありました。「ドリームキャスト」や「ニンテンドーゲームキューブ」といった名機も並び立ちますが、PS2の牙城を崩すには至りません。
●写実的な表現の進化、そしてオンラインによる世界の広がり
PS2時代の進化を引き継ぎ、新たな時代を迎えた2000年代中盤。「Xbox 360」や「PlayStation 3」といったハードが相次ぎ、グラフィックの進化は写実的なレベルが視野に入ります。また、インターネットを介したオンラインゲーム自体はPS2時代からありましたが、より一般的に普及し、ダウンロード販売などが盛り上がったのもPS3時代からでした。
しかし技術の進化は、開発期間にも影響し、ゲームをリリースする間隔が徐々に開き始めます。また、PS3は最初期の価格設定が高めだったこともあり、普及に時間がかかりました。その隙を突き、一躍大ヒットしたのが「Wii」です。
基本となるコントローラをリモコン型に変更し、新たな層への訴求に成功したWii。その人気は長く続きましたが、後年立て直したPS3の後を受け継いだ「PlayStation 4」が力強く反撃し、再び人気を取り戻します。
ですが、2017年に発売された「Nintendo Switch」がPS4に拮抗し、独自路線で人気を拡大。最新機器の「PlayStation 5」は、性能面で上回ることが可能なゲーミングPCとの戦いが避けられませんが、Nintendo Switchは「独占タイトルの多さ」や「携帯可能」といった魅力、またインディゲームの受け皿という武器もあり、それらを有効活用して現在盤石の地位を築いています。

●どこまでがレトロゲーム? あなたのご意見大募集!
現行機のNintendo SwitchやPS5・PS4を「レトロゲーム」と考える方はいないかと思いますが、若い世代のゲームファンからすれば、PS3辺りはもうレトロ扱いでもおかしくありません。
また、20年くらいの経過を目安とすれば、PS2時代をレトロゲームの線引きにする方も多いことでしょう。あなたにとっての「レトロゲーム」はどこまででしょうか? ぜひ、ご意見をお寄せください。
(臥待)
※本アンケート企画は、アニメ・マンガ・ゲームファンにおける意識調査の一環として実施します。優劣や良し悪しを判断する意図はございません。読者の皆さんにとっての新たな認識との出会いになりますと幸いです。
※投票は締め切りました
どこまでが「レトロゲーム」? ファミコン、それともPS3? あなたのご意見を募集【アンケート実施】
実施期間:2022/09/12~2022/09/19
合計:228票