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【漫画】セレブ実業家が余命数か月に 周囲が離れ、残った猫が見せた「思い出」に涙

著名人に囲まれてパーティーを楽しむ若き社長は、次の瞬間病室にいました。思い出を再現できる最新技術の設備がついたVIP室で入院中なのです。セレブな日々を思い返すなか、医師から余命数か月を宣告され……。Ququさんのマンガに多くの読者が涙しています。

セレブな日々のなかで忘れていた、子供時代の記憶

セレブなパーティーを思い出す主人公・岡田社長(Ququさん提供)
セレブなパーティーを思い出す主人公・岡田社長(Ququさん提供)

 高層フロアで著名人や女性たちに囲まれてパーティーを楽しむ若き社長。しかし次の瞬間、彼は病室にいました。思い出の場面を再現できる最新技術の設備がついたVIP室で入院中なのです。セレブな日々を思い返すなか、医師から余命数か月を宣告され……。

 Ququさん(@ququmaga)による創作マンガ『ヒトは忘れたけどネコが覚えてることの話』がTwitterで公開されました。本作は短編集『死んだ彼氏の脳味噌の話』(KADOKAWA)収録作品。余命わずかのセレブ実業家に飼い猫が見せた「忘れていた記憶」とは? 読者からは「泣いた」「涙が止まらない」「帰る場所があるのは幸せ」などの声があがり、Twitter投稿は4.5万いいねの話題作となっています。

 近未来の不思議なサービスを通して、人間の普遍的な愛を問う作品を多く発表しているQuquさん。短編集『死んだ彼氏の脳味噌の話』に収録され、SNSで話題となった代表作『元カレと三角関係』は、2022年11月12日(土)21時から放送予定の『世にも奇妙な物語’22秋の特別編』(フジテレビ系)にてドラマ化されることが発表されました。

 作者のQuquさんに、お話を聞きました。

ーー『ヒトは忘れたけどネコが覚えてることの話』のお話はどのように生まれたのでしょうか?

 2年以上前の作品ですが、当時は20ページ程度の短編を描いていて、作品の幅を持たせるためにはどうしたらよいか模索していました。そのなかで「いろんな関係性を描いてみよう」と思い、浮かんできたアイデアが「猫と人間」の関係です。そこからどのようにドラマを作るか考え、「二者で大事にしているものの違いを描いたら面白いのでは」と想像して生まれたマンガです。

ーー主人公に寄り添う存在として「猫」を選んだのはなぜでしょうか?

 なぜ犬やほかの動物でなく猫だったのかを思い返すと、私自身猫が好きだということもありますが、猫の特性そのものがサスペンス的だったのかもしれません。

 猫という動物は、甘えてきたと思ったら急に飽きたような顔でどこかに行ったりして、気まぐれで何を考えているのか分からないところがあります。本作でも、そのような「何考えてるの?」という読めなさが謎の中心になっていて、その謎が解けたところで主人公が大切なことを思い出します。私がいつも猫に対して「何考えてるの?」という疑問を持っているから出てきたアイデアだったのかもしれません。

余命が分かると、周囲から人が離れていき…(Ququさん提供)
余命が分かると、周囲から人が離れていき…(Ququさん提供)

ーー作品に対する反応で、特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

「最後、猫が満足そうな顔してるのが良い」というご感想が印象的、というかうれしかったです。実際の猫は、例えばしゃべったり笑ったりするわけではないので(そもそも我々と同じ感情を持っているかも分かりません)、猫であることを崩さない程度に感情表現させるのには苦労しました。ほかにも何気ない動作とかを気に入ってくれた方もいて、そういった描写から猫の感情を感じていただけたのはうれしいです。

 また、方言についてのリプライもあり、「秋田弁主成分の東北弁風では」と言われていましたが、その通りです!

ーー短編集『死んだ彼氏の脳味噌の話 』に収録された『元カレと三角関係』が、『世にも奇妙な物語’22秋の特別編』にてドラマ化されます。ドラマ化が決まった時のお気持ちや、作品への思いなどを教えて下さい。

 作品の発表や短編集の発売から時間が経っているので、まずは驚きがありました。その後、「時間が経っているにもかかわらず、あの作品をドラマにしようと思ってくれた方がいたのか」と思うと、率直にうれしい気持ちでした。

 加えて、『世にも奇妙な物語』は私も子供の頃大好きでよく観ており、少なからず影響を受けている作品なので、そのなかの1話となるということは、にわかには信じられませんでした。

 また、あの作品は自分の作品のなかでも一番大きくバズったものであり、自分自身特に気に入っているもので、それを一流の役者さんが演じて下さるのは一視聴者としてとても楽しみでもあります。

ーー今後の活動のご予定について教えて下さい。

 次の作品を作ろうとして時間がかかってしまっております。ただ、読者の方が気に入って下さる部分を残しながらも、今までの短編とは違う作風に挑戦していきたいと思っているところです。制作はし続けておりますので、何かの形で世に出たら、読んでいただけるとうれしいです。

(マグミクス編集部)

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