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『ジョジョ』の使いづらいスタンド4選 もらっても困る? 使い手にも特殊能力を要求

『ジョジョの奇妙な冒険』に出てくるスタンド能力は、その人の精神を具現化したものです。第6部では、DISCとしてその能力を他人が使用する場面が登場しますが、なかには特殊すぎて「使いこなせるわけがないスタンド」もあるのです。

他の人に渡っても無意味? やっぱり「スタンド」=「人間」

「パール・ジャム」の使い手にして一流料理人のトニオ・トラサルディーが表紙の『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない Vol.4』DVD(ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント)
「パール・ジャム」の使い手にして一流料理人のトニオ・トラサルディーが表紙の『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない Vol.4』DVD(ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント)

 現在、第6部「ストーンオーシャン」のアニメがNetflixで配信中の『ジョジョの奇妙な冒険』(著:荒木飛呂彦)の核となるのが、人間の精神を具現化させたスタンド能力です。そんなスタンドに関して、第6部では衝撃的な展開が待ち受けていました。ラスボスのスタンド「ホワイトスネイク」は、相手の記憶とスタンド能力をDISC化して奪い、さらに別の相手に差し込んで能力を与えることができるのです。

 とはいえ、『ジョジョ』的比喩を用いれば、どんなに速いレーシングカーでも、素人が運転すればその性能を十分に発揮することは難しいもの。スタンドもそれと同じで、本人の特殊技能や知識に依拠している能力も多いです。今回は、いきなり与えられても困るであろうスタンド能力を、ネットの声も参照しつつ紹介します。

●第4部 天才シェフだからこその「パール・ジャム」

 第4部に登場したイタリア人シェフ、トニオ・トラサルディーのスタンド「パール・ジャム」は、料理に潜伏させておき、食べた人間の不調を見事に回復させるという、『ジョジョ』のなかでもかなり異色な平和スタンドです。

 とはいえ、この能力を最大限に発揮させるには、トニオさんの卓越した料理の腕に加え、相手の不調を見抜く観察眼もまた必要であり、真摯な料理人だからこそその真価が発揮できるもの。おまけに、近所のスーパーでは手に入らない、こだわり抜いた食材も必要です。その辺のカップうどんの粉末スープに「パール・ジャム」を混ぜ込んだとしても、億泰を全快させた時のような効果は期待できません。また、効果があったとしても、食べた相手がとんでもない量の涙が出たり、虫歯がすごい勢いで抜けたり、腸が飛び出たりするので、自分の店を持つまでは仕事でも使いづらいでしょう。

●第6部 凄腕スナイパーだから使える「マンハッタン・トランスファー」

「マンハッタン・トランスファー」は、第6部の序盤に登場した、かつてのDIOの部下ジョンガリ・Aが操る遠隔操作型のスタンドです。羽の生えたUFOのような形状をしており、弾丸を反射させターゲットに命中させる中継点の役割を果たします。

 盲目でありながら天才狙撃手であるジョンガリ・Aは、空気の流れから相手の位置を把握し、「マンハッタン・トランスファー」を利用した超絶狙撃で空条徐倫、承太郎の父娘を追いつめます。閉鎖空間での狙撃という非常にスリリングなバトルが展開されたのですが、この能力がもし別の人間の手に渡ったとしたら、果たして何ができたのでしょうか。非常に難しいところです。

 せっかくスタンド能力に目覚めたのに、一から地道にライフル銃の扱いを習得しなければならず、かなり損をした気分になるかもしれません。同じく弾丸を中継、操作してくれる「セックス・ピストルズ」は会話もできるかわいい奴らですが、「マンハッタン・トランスファー」はふわふわ浮いているだけなので、寂しい限りです。

【画像】あなたが使ってみたいのは? 歴代主人公のスタンドたち(9枚)

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