特撮『宇宙鉄人キョーダイン』で流れた歌「カキにカボチャはカンナかな〜」の謎が解けるかな?
最後の最後にふたたび流れたメロディー

この「カマクラダイブツ」が物語にどう関係したのか振り返ってみましょう。「花つみの歌」はダダ星へ連れ去られた葉山博士が暗号を隠して作ったもの。これを解けるのは葉山博士が師と仰ぐ海堂博士だけです。最新の暗号解読器でも解けなかった謎は、第10話「わかった! はなつみの歌の謎」で海堂博士が解いてみせ、一同は神奈川県にある鎌倉大仏へ調査に向かいます。
……と、数話にわたって何度も歌を流し、ようやく敵を倒す謎を解いたのですが、鎌倉大仏まで行ったところで解決には至りません。わかったのは「鎌倉大仏に似た幻の岩(葉山博士と海堂博士しか分からない)」、「そこにダダ軍団を倒す鍵となる物質Xがある」。つまり、敵を壊滅に導く糸口が見つかっただけでした。
ひとまず、モヤモヤしていた歌の謎がようやく解けました。ひと段落したので、その後「花つみの歌」の話題はほとんど出てこなくなります。おそらく、全48話の前半(1クール)のポイントを「花つみの歌の謎解き」に置いたのでしょう。
しかし、忘れられていた「花つみの歌」は最終回「死なないで!! キョーダインよ永遠に」で復活し、最大の効力を発揮します。海堂博士が開発したメロディ増幅装置から流された「花つみの歌」がダダ星に広く響きわたると、ロボ兵たちが苦しみ倒れていきます。歌の波長にダダ星の全てを狂わせる力があったのです。結局、ダダ星人に勝利する決め手になったのが、あの「花つみの歌」だったのでした。
いま振り返るとちょっと強引な気もしますが、最後の決め手に「花つみの歌」を残しておいたのは素晴らしいと思いました。
「花つみの歌」というタイトルは物語のなかだけで使用され、正式には「くだものやさいへんちくりん」といいます。作詞は石ノ森章太郎先生でした。歌が繰り返し流れたのは初期だけでしたが、謎解きが隠された「花つみの歌」の印象が強く残るというファンは多いようです。「♪カキにカボチャはカンナかな?」今でも歌える人、いますよね。
(石原久稔)


