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『ウルトラマンタロウ』ラスボス怪獣がまさかの女体化? 妖艶デザインに「峰不二子みたい」

初代『ウルトラマン』の息子が活躍するマンガ作品『ULTRAMAN』は、特殊な“ウルトラ”バトルスーツをまとって戦う等身大ヒーローアクションです。レオとアストラまでのウルトラヒーローが全員、独自アレンジでバトルスーツ化するほか、侵略者の中には「もうひとつの歴史」らしく美女化する者もいました。

妖艶ビジュアルに注目

 「ウルトラ怪獣シリーズ 33 バルキー星人」(バンダイ)(C)円谷プロ
「ウルトラ怪獣シリーズ 33 バルキー星人」(バンダイ)(C)円谷プロ

 2011年より「月刊ヒーローズ」で連載がスタートし、この春からは「コミプレ」にて完結編が公開される予定の『ULTRAMAN』。清水栄一氏と下口智裕氏が紡ぐこの物語には独自のアレンジがされた「ウルトラマンシリーズ」のキャラクターが登場しますが、なかには意外すぎる姿やポジションで物語をひっかきまわす存在も……。そのひとりが本稿で紹介する「バルキー」です。

 そもそも本作は、初代『ウルトラマン』から40年後の世界を描く、「『ウルトラセブン』には続かなかった世界」が舞台です。そのため不在となったウルトラマンの代わりに星団評議会と呼ばれる銀河同盟が秘密裏に地球を守っていたり、地球側も自衛のためにULTRAMANスーツを開発したりしていました。宇宙人が当たり前にいる状況ながら、一般の人々はそれを知らずに生活しているわけです。

 なおハヤタ(隊員)とイデ(隊員)は現在、記念館に偽装した科学特捜隊本部で地球防衛活動を続けており、ULTRAMANスーツもイデが開発したものという設定です。ハヤタは本家・特撮版の最終回を引き継いでいるためウルトラマンとして活躍していた時期の記憶はなく、今もウルトラマンとは分離した状態にあり変身できません。

 活躍するのはハヤタの息子で本作の主人公・早田進次郎。彼はウルトラマン因子を持つ特殊能力者であり、彼がスーツを着用し、ヒーローとして成長する姿を中心に物語を紡いでいきました。そのほか諸星弾(もろぼし だん)や北斗星司(ほくと せいじ)に加え、物語の後半では1968年の特撮番組『怪奇大作戦』のキャラクターをモチーフにした「牧史郎」も登場して盛り上げてくれます。

 バルキーはその、地球支配のために暗躍する宇宙人のひとりとして第14巻より登場。本家バルキー星人といえば『ウルトラマンタロウ』第53話に初登場して、やはり地球侵略を企てた男性タイプの侵略者としてタロウを苦しめました。しかし本作に登場するバルキーは人間形態も異星人形態も美人というある種の女体化をして読者を驚かせました。

 しかもただの悪人ではなく、彼女を確保するために駆け付けた東光太郎(ひがし こうたろう/タロウスーツの装着者)と一戦交えた後、彼の熱血なセリフにキュンとして「撤退のキス」をする変わった一面も。以来、バルキーはたびたびウルトラマンたちの前に現れては、彼らの本心を探るために対話したり、驚くべき人物の家に居候したり、敵なのか味方なのか分からないムーブを繰り返すこととなります。コロコロと変わる挑発的な表情も、どこか男心をくすぐられる妖艶な魅力にあふれていました。

 気まぐれでお色気たっぷり。しかし決して誰にも媚びず我が道を行く。その芯の強さとトリックスター的な立ち位置は、まるで『ルパン三世』の峰不二子。とらえどころがない一方で愛嬌たっぷりなところも魅力です。

『ULTRAMAN』自体、本家特撮版のスーツのようにAタイプ、Bタイプ、Cタイプとスーツが進化したり、おなじみの怪獣や星人をモチーフにした異星人を登場させたりするなど、過去の「ウルトラマンシリーズ」をリスペクトしたネタやキャラクターで新たな物語を紡いでいます。バルキーもまた本家をリスペクトしたキャラクターとして、特徴的な口元やタロウとの関係性で「なるほど」と思わせてくれました。

 Netflixで配信したCGアニメ版はマンガ版をベースにしたオリジナル展開で完結しましたが、マンガ版はこれからがクライマックス。バルキーだけではなく、お気に入りのキャラクターを見つけながら、この一風変わった世界を楽しんではいかがでしょうか。

(気賀沢昌志)

【画像】え…っ!「妖艶すぎ」「峰不二子みたい」 こちらが『ウルトラマンタロウ』ラスボス怪獣の女体化した姿です(4枚)

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気賀沢昌志

アニメ・ゲーム・映画・VTuberなどエンタメ全般で活動するフリーライター。アニメ制作会社AICを経て編集プロダクションへ、その後フリーランスとなる。現在でも紙媒体を担当し、ラフの作成から執筆までを担当。シナリオ執筆経験もあり、趣味の範囲ではあるものの、アドベンチャーゲーム制作ツールで自作ゲームを制作中。

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