【漫画】電車内で痴漢、スマホで「たすけて」 恐怖の体験記に「勉強になった」
尾添椿さんがある日電車に乗っていると、目の前に立っている女の子がスマホの画面を見せました。画面には「痴漢されています、たすけて下さい」と書かれていて……。痴漢に遭遇した時の対処法が描かれた実録マンガがTwitterで反響を集めています。
痴漢被害で大事なのは「証拠を残すこと」スマホでの撮影が有効
尾添椿さん(@ozoekkk)がある日電車に乗っていると、目の前に立っている女の子がスマホの画面を尾添さんのほうに向けました。画面には「痴漢されています、たすけて下さい。知らないひと」と書かれており、女の子の背後では男性が不審な動きをしていて……。
この時の体験を描いたマンガ『痴漢被害に遭遇した話』がTwitterで公開されました。痴漢に遭った時、またはその現場に遭遇した時、恐怖や動揺でどうしたらよいかとっさに判断できないこともあるでしょう。そんな時重要なのが「スマホを使うこと」。今回の実録マンガを通して、その具体的な方法を知ることができます。なお、作中で尾添さんが使用したのは「Foodie」というカメラアプリだそうです。
読者からは「素晴らしい対応」「勉強になった」「参考にしたい」「証拠を撮影、覚えておこう」「音の出ないカメラアプリってあるんですね」などの声があがりました。Twitter投稿は3万リツイート、7.4万いいねの反響が集まっています。
作者の尾添椿さんに、お話を聞きました。
ーー『痴漢被害に遭遇した話』のエピソードをマンガに描こうと思ったきっかけを教えて下さい。
被害に遭った女の子は「SNSで助けを求める方法を知りました」と教えてくれました。一部始終をマンガにしてTwitterに流せば、痴漢に遭ったときの対処法が増えると思ったからです。
ーー痴漢被害に遭った女の子に助けを求められた時、どんなことを思いましたか?
スマホの画面を見て「ああ、怖いんだな。そうだよね」と思ったのを覚えています。痴漢に遭った人が怖くて声も出せないと聞いたことがあるので、声なき叫びを目の当たりにしたと思いました。
ーーその後尾添さんはスマホの音の出ないカメラアプリを使って痴漢の様子を撮影しました。スマホで状況証拠を残すことが重要であることを知っていたのでしょうか?
漠然と知っていました。事件・事故は証拠がないと立証ができず、被害届を書かせてもらえないこともあります。勇気を出して助けを求めた女の子が痴漢と戦う選択をした時、居合わせた人間から出る証拠は多いほうがいいと思ったので撮影をしました。
ーー作品にはたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
「痴漢被害に居合わせたら状況証拠を撮影することを子供に共有しました」という、お子さんがいる方からの意見です。とっさの行動の選択肢に入るといいなと思います。
ーー今回の作品を通して、痴漢被害を目撃した時の対応について、改めて伝えたいことがあればお願いいたします。
見て見ぬふりをしない、させない。助けを求める勇気をないがしろにしないためにも、痴漢被害に居合わせた人がする選択肢のひとつして広まればいいなと思います。
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