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『アンパンマン』バタコさんの異常な強肩とコントロール 初めての顔交換はいつ?

そもそもバタコさんが投げ始めたのはいつから?

バタコさんが初めて顔を投げたエピソードが収録された「それいけ!アンパンマン ぴかぴかコレクション アンパンマンとSLマン」(バップ)
バタコさんが初めて顔を投げたエピソードが収録された「それいけ!アンパンマン ぴかぴかコレクション アンパンマンとSLマン」(バップ)

●条件も考慮に入れて計算している?

 ただ、現実には、アンパンのように柔らかいものをぶつけあった場合、衝突後も新しい顔は勢いが残り、古い顔を追うように飛んでいってしまいます。これは、柔らかいがゆえに、衝突時の「変形」によって、運動エネルギーがうまく伝わらないためです。もしかすると、作中では、胴体との摩擦やジョイントによって、上手くカバーしているのかもしれません。

 ともかく、ここで言いたいのは、「衝突後の顔の運動」が双方の顔の硬さによって変わってくるということです。そして、アンパンマンが顔を交換する必要がある場面は、顔が濡れていたり、食べられていたりと、毎回条件が異なっていますが、アンパンとして不完全な状態の場合です。

 バタコさんは、この条件の変化も計算に入れた上で、毎回うまく入れ替えができるように、ぶつける位置を芯からわずかにズラして対応しているのではないでしょうか。毎回顔には「横回転」がかかっているように見えますし、フォームもオーバスローやサイドスロー、またはサッカーのスローイングのような投げ方のときもありますが、どれも見事成功しています。毎回投げた顔が上手く収まるように、変化を加えているのであれば恐るべき技術です。

●投げ始めたのはいつから?

 バタコさんの投球技術は謎が多すぎますが、バタコさんがこれほどの投擲技術を得たのは、いつからなのでしょうか? 実は、初めてバタコさんが顔を投げて交換を行ったのは、1990年の64話のA「アンパンマンとカレンダーマン」から。空飛ぶカレンダーに乗ったバタコさんが、おなじみの「アンパンマン、新しい顔よ!」という掛け声とともに、スローイングを行いました。

 それ以前の放送では、ジャムおじさんやおむすびまんが投げるパターン、あるいはバタコさんとジャムおじさんがふたりで顔を持って交換するパターン、他のキャラがアンパンマンの側まで顔を届けて本人が手作業で交換するパターンなどはありましたが、バタコさんは顔を投げていません。

 ちなみに、64話では、初めて顔を投げたにもかかわらず、アンパンマンの顔は寸分の狂いもなく入れ替わりました。最初から、バタコさんは高い技術を持っていたようです。これほどの能力がありながら、アンパンマンの顔交換がバタコさんの仕事として定着するまでは、意外と時間がかかっていました。

 ちなみに、公式サイトのQ&Aコーナーに、「アンパンマンワールドに人間はいません。ジャムおじさんとバタコさんも人間の姿をしていますが、妖精なんです。」と書かれていることは有名です。人間離れした能力を持つバタコさんは、そもそも人間ではありません。バタコさんですらサポートに徹しているという時点で、アンパンマンワールドの住民は、身体能力、運動センスの水準が比べ物にならないほど高いのでしょう。ちなみに犬のチーズもたまに、顔を投げて見事交換に成功しています。

(古永家啓輔)

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