アニメの「聖地巡礼」生み出した平成時代のOVA、見逃せない名作5選
海外のセレブがファンを公言するアニメ

●アニメ界に殉じた戦士たちの墓標『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』(1996〜99年)
2019年4月29日(月)からNHK総合で『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の放送が始まりました。ファーストガンダムで描かれる”一年戦争”を富野由悠季&安彦良和による正史とは違った視点から追ったのが、スピンオフ作『第08小隊』です。
本作の主人公シロー・アマダは、アムロやカミーユのようなニュータイプではなく、ごく平凡な若者。仲間たちと信頼関係を築いていくことで、数々の局地戦をくぐり抜けていきます。『機動戦士ガンダム』では出番の限られていた量産型メカのボールやジムにも活躍の場が与えられているのもうれしい。地味な小隊を率いるシローに感情移入するファンは少なくなかったのです。
本作の神田武幸監督は「虫プロ」「サンライズ」で数多くのアニメ作品の演出を担当してきましたが、これが遺作となります。神田監督の後を継いで、シリーズ後半を完成させた飯田馬之介監督も2010年に亡くなっており、宇宙世紀に起きた戦争と同じくらい、アニメ業界の現場をサバイバルするのは熾烈だったに違いないでしょう。
最終話のエンドロールに登場する鉄の墓標は、アニメ業界に殉じていった戦士たちのものではないでしょうか。
●ハリウッドも魅了した美少女スナイパー『A KITE』(1999年)
R18指定の、いわゆるアダルトアニメですが、海外向けに再編集したインターナショナルバージョンもリリースされており、クエンティン・タランティーノ監督ほか多くのクリエイターたちのイマジネーションを刺激した作品。梅津泰臣監督が精魂を込めたアクションシーンを楽しめます。
本作の主人公である女子高生の砂羽は、プロの殺し屋という裏の顔を持ち、12歳のときに両親を殺害され、スナイパーとして育てられながら、復讐するチャンスを狙っていました。やがて砂羽は、女性を性欲の捌け口としか扱わないクズ男たちに次々と天誅を加えていくのでした。





