『マジェプリ』『ヴヴヴ』放映から10年 2013年春はロボットアニメ「大豊作」だった?
流行語にもなった最期のセリフ「くたばれブリキ野郎!」

それでは放送順に3作品をご紹介していきましょう。
まず『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』は、ファンから『マジェプリ』などと呼ばれていました。キャラクターデザインが『機動戦士ガンダムSEED』などでアニメファンにはおなじみの平井久司さんだったことから、キャラを中心に人気を形成した作品だったと思います。
主人公チームの5人が既存のスーパー戦隊のように色分けされ、「ザンネン5」といったあだ名までつけられるといったわかりやすさも魅力でした。チームメンバー間のドタバタといったコメディ調の作風でありながら、シリアスなドラマ進行がある小気味のいいテンポが魅力です。
『翠星のガルガンティア』は、シリーズ構成が『魔法少女まどか☆マギカ』を手掛けた虚淵玄さんだったことから、油断しているとどんな鬱展開が突然出てくるかわからない。……といった疑心暗鬼になりながら視聴した人も多い作品でした。
もっともこれは杞憂に終わり、途中での驚愕の展開があったものの比較的ハッピーエンドに近い形で終わっています。主役メカ「チェインバー」に感情が芽生えたのではないか?と思わせる最終局面は見どころでした。
最後に『革命機ヴァルヴレイヴ』は、『ヴヴヴ』とか『VVV』と呼ばれています。製作がサンライズとMBS、シリーズ構成に『コードギアス 反逆のルルーシュ』の大河内一楼さん、キャラクター原案には『D.Gray-man』の漫画家・星野桂先生、主題歌「Preserved Roses」はT.M.Revolutionさんと水樹奈々さんのデュオで年末の紅白歌合戦でも歌われました。このようにアニメファンにとって著名なメンバーが集まっていたわけです。
関連商品の売り上げがよく商業的には成功をおさめますが、ファンの評価は真っふたつに分かれるほど白熱していました。そういう点ではMBS系列のサンライズ作品らしい作風だったと思います。
この3作品がアニメファンには注目されたロボットアニメですが、最初に触れたように他にも同時期に放送された作品はありました。
まずは日中合作の『トレインヒーロー』(4月2日)。『鉄人28号ガオ!』(4月3日)、『マジンガーZIP!』(4月8日)といった人気ロボットアニメのパロディ的作品。本編のないショートアニメですが『爆獣合神ジグルハゼル』のアニメ映像が発表されたのもこの時期です。
純粋な新番組というわけではありませんが、人気アニメだった『ダンボール戦機』の新シリーズ『ダンボール戦機WARS』(4月3日)もこの時期に放送開始していました。さらにHDリマスター化されてリニューアルされた『機動戦士ガンダムSEED DESTINY HDリマスター』もBS11とTOKYO MXでTV放送されています。こう振り返ってみると、ロボットアニメ豊作の時期だったと言えるかもしれません。
ただの偶然かもしれませんが、ロボットアニメ好きには2013年春の新番組はうれしい編成だったのかもしれません。
(加々美利治)


