2023春アニメ・「第1話でメインキャラ死亡」 視聴者を「仰天」させた3作
第1話で二度も死亡!?
●『神無き世界のカミサマ活動』

樽に入れられて頭だけ出ている「黒ひげ危機一発」状態の青年が、半裸のマッチョたちに担がれて、暴風雨の中、海岸に運ばれる……そんな強烈な冒頭シーンで注目を集めたアニメが『神無き世界のカミサマ活動』です。青年の父親=怪しい宗教の教祖の命令で、荒れ狂う海に「修行」と称して樽に入れられたまま沈められる主人公……第1話が開始されてからたった2分すぎで、主人公が溺死してしまいます。
そんな主人公の卜部征人(うらべ・ゆきと)が、「神」や「宗教」の概念がない異世界に転生するところから本編が始まります。国家から隔離された村で、気のいい青年や酒場の看板娘の姉妹たちと仲良くなり、心の安寧を見つける征人でしたが……二度目の波乱が訪れます。
皇国に目をつけられた美人姉妹の姉が首を吊られて絞首刑に、妹は背中からバッサリ斬りつけられて、征人も腹部を貫かれる形で全員死亡。征人は、第1話の中で2度も死んでしまうのです。
ここから、現世で崇めていた神様の「ミタマ」が降臨して、征人たちを復活させてくれるのですが、「うわー、中身が出ちゃってるよ」と独り言をつぶやくミタマ様。征人の内臓、飛び出ちゃってるんですね……。
異世界ファンタジーと思われた舞台の謎が、第5話で明らかになるSF要素のあるドンデン返しも。何やら秘密を抱えている、クセの強い村人役に緒方恵美さんを起用している点など、物語を盛り上げる仕掛けが、そこかしこに散りばめられていて飽きさせません。
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さらに2023年春アニメの一作『勇者が死んだ!』も、タイトルそのままに、頼りがいのある勇者が落とし穴に落ちて死んでしまうところから始まる冒険譚です。
作中でキャラクターを死亡させることは、視聴者の感情を刺激して、ストーリーを盛り上げる強力なスパイスになります。そんなキャラクターの死を第1話目から描くことで、強い興味を引き、視聴を継続させるという作り手の意図が見えてきます。漫才や雑談、プレゼンに限らず、アニメでも「最初の掴みは大事」ということでしょう。
(かーずSP)







