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「第1部」の続きがない人気マンガ 作者の裏話を聞くと「無理かも?」

第2部のタイトルは公表されたのに……

巨匠・桂正和先生の代表作! 画像はDVD『ZETMAN』Vol.1(東宝)
巨匠・桂正和先生の代表作! 画像はDVD『ZETMAN』Vol.1(東宝)

 また、10年以上もの長期連載だったにもかかわらず、「第1部完」を迎えた作品もあります。それが、「ビッグコミックスペリオール」で約14年間連載された『あずみ』です。同作は最強の女暗殺者・あずみと、彼女の仲間たちの闘いと苦悩を描いた時代劇マンガで、2008年に「第1部完」として連載を終えました。なお、その後に連載された『AZUMI』は正統な続編ではなく、『あずみ』のパラレルワールドという位置づけで描かれています。

 作者の小山ゆう先生は、以前マンガ好きで知られる芸人・ケンドーコバヤシさんの冠番組『漫道コバヤシ』(フジテレビONE)に出演した際、上記の「第1部完」の理由について語っていました。主人公のあずみが江戸時代初期における主要な人物を暗殺し尽くしてしまったことや、あずみが若いまま物語を終えたかったことなど、さまざまな葛藤があったようです。

 そして何より、暗殺者であるあずみの行き着く先は「絶望的な未来」しかないというのが、一番の理由だったとのこと。悲劇的な結末を描くよりは、「未完」で終わらせるべきとの判断のもと、あえて未完で物語が締めくくられました。

 その他、桂正和先生の近未来日本のヒーローを描いた『ZETMAN』は、第2部の告知がありながら続報が年単位でありません。同作は「週刊ヤングジャンプ」で2002年から連載が始まったマンガで、2014年に「第1幕」が最終回を迎えましたが、物語は謎を多く残しています。

 第1幕の最終巻となる20巻には、第2幕のタイトル「-ZET-暴きの光輪」が予告されているものの、10年近く音沙汰がない状態です。ちなみに、2022年に行われた桂先生の画業40周年を記念した展覧会「40th Anniversary 桂正和~キャラクターデザインの世界展~」では、桂先生がトークショーで『ZETMAN』について語る一幕もあり、「中途半端な感じになっている『ZETMAN』の続きをやりたい」と語っていました。

 ただ、そこでは他の代表作『ウイングマン』と『電影少女』の続編への意気込みも語られており、漫画家として以外にもキャラクターデザインなどで多忙を極めていることなどを考えると、桂先生が『ZETMAN』に手をつけるのはまだまだ先になるかもしれません。

 他にも第1部の終了をもって、「沈黙」し続けるマンガは数多くあります。しかし、逆の例を挙げると、『サイコメトラーEIJI』(原作:安童夕馬 作画:朝基まさし)は2000年に第1部を終えて以来、およそ10年の時を経て続編『サイコメトラー』の連載をスタートしました。また、1985年に衝撃の未完エンドを迎えた車田正美先生の『男坂』も、2014年に約30年越しに連載を再開しています。

 そのような前例もある以上、愛するマンガの続編を諦めるのは、まだ早いのかもしれません。

(ハララ書房)

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