ダサい?いやカッコいい? ファッションの「クセが強い」ガンダム主人公・ヒロインたち
フワちゃんのスポブラファッションは「ガンダム」のなかにも!?

そんななか、「これはちょっと……」と思わせるのが、クワトロ・バジーナです。彼はなぜか隊服をノースリーブで着るという『キャプテン翼』の日向小次郎を彷彿とさせる着こなし。ヘンケンはインナーに長袖のアンダーシャツを着ていますが、クワトロはインナーもノースリーブを着ているようです。いつの時代もカリスマは、モブには理解し難いとんがったセンスを見せつけるようです。
●『機動戦士ガンダムZZ』も個性的なファッションの宝庫
主人公ジュドー・アーシタの妹・リィナは序盤、淡いピンクのシャツに濃いピンクのカーディガン、白のミニスカートというコーディネート。ネオ・ジオンにさらわれたあとは、ピンクのドレスを着させられたり、ブルーのワンピースを着用したりと終始かわいらしさが演出されています。
また人気の高いルー・ルカは、袖と襟しかないシャツ(?)に谷間も露わな濃紺のノースリーブ、水色の袈裟みたいな布を合わせる、未来感といえば未来感のあるファッション。ただ、のちに着用する薄緑のレオタードと、釣り人が着ていそうなベストの組み合わせは独特が過ぎます。
一方、ネオ・ジオン側のハマーン・カーンは、なんと呼べばいいかわからない、歌姫が着ていそうな深い紫の服は、個性と威厳を兼ね備えた秀逸なデザインです。
そんななか、露出特化型の服を身に着けるのがキャラ・スーンです。序盤は奇抜な色使いの胸元はざっくりあいているノースリーブ。のちには、相変わらず胸の谷間がばっくり見えるパッツンパツンの真っ赤なスーツを着用するというどうかしちゃってるセンスを見せつけました。
未来のお話しがゆえに、現代の「かわいい」とか「センス」という概念は通用しないので、解せぬといったところで、同じ物差しでは計れないものです。
ただ、『ファースト』から『ZZ』までで、一番「どうしてそうなった?」と思わせるのが、『Z』でフォン・ブラウンに爆弾を仕掛けるために潜入したティターンズのサラ・ザビアロフのファッションです。
大きすぎるベレー帽にクリーム色のロングカーディガン、手袋、濃紺テカテカ素材のスポブラみたいなトップスと、かわいいキャラだけに痛々しく見えます。一応、サラの名誉のために書いておくと、自ら選んだ服ではなく軍側が用意したもののようです
(南城与右衛門)